プリウスの燃費を向上させる方法!アクセルとブレーキワークを極める

2014年7月25日テクニック,燃費

「プリウスの燃費を向上させたい!」そう思われませんか? ハイブリット車は車両価格が高いですから、すこしでも燃費で取り戻したいと感じるのは当然です。

では、燃費を向上させるにはどんな方法があるのか? 我が家は、プリウスオーナーになって早くも5年。試行錯誤を重ねて、燃費向上の方法がやっとわかってきました。

プリウスのダッシュボード

プリウスの燃費を向上させるには、コツがあります。ハイブリッド車は、今までの車とは仕組みが違います。

つまり低燃費を目指すには、燃費に対する知識を根本から変えてしまうことが近道です。

ということで今回は、私が実際に効果を感じている具体的な「アクセルワークとブレーキワーク」を以下の順番でご紹介します。条件がよければ、リッター30㎞オーバーも夢ではありません。

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アクセルの踏み方

プリウスのペダル(アクセル-フットブレーキ-パーキングブレーキ)

アクセルの「踏み方のポイント」は、エンジンとモーターを意識的に使い分けること。

アクセルの踏み方のポイント
  • エンジンを意識的にかける
  • エンジンを意識的に止める

これを「やる」か「やらない」かで、プリウスの燃費はぐっと変わります。アクセル操作ひとつで、かなり違ってくるのです。

では引き続き、具体的なアクセルワークを見て行きましょう。

発進はエンジンとモーターで

プリウス インジケーター 加速

発進時には、インジケーターのバー表示が「半分以上に振れるまで」アクセルを踏み込みます。というのも、バーが半分を超えた時点でエンジンが掛かるからです。これは意識的にエンジンをかけて、エンジンの力とモーターの力を合わせて加速するのが狙いです。

エンジンが掛かったら、エンジンの回転数があがって「フオーン!」と小気味よく加速するまでアクセルを踏み込み続けてください。上の写真はバー表示がPWR(パワー)に入っていませんが、振り切れない程度に、まだ踏み込んでも大丈夫です。

エンジンの回転数を上げる理由

ここでご紹介しているアクセルワークは、エンジンを「効率の良い回転数」で使うことが目的です。

3代目プリウスのエンジンは、4,000回転付近がトルク(力強さ)が厚い帯域です。このあたりが、効率のよい回転数です。これより低すぎると、効率の良さは期待できません。

ありがちな間違いが「ゆ〜っくり発進」すること。プリウスでも他のエンジン車でも、この方法ではエンジンの回転数が低すぎて燃費がのびないことがよく知られています。

トヨタの開発者談

トヨタの開発者も、プリウスの燃費向上について次のように語っています。

  • エンジンはある程度高回転の方が効率がいい
  • エンジンがかかったら効率のいいところまで回す

ここのところが、燃費向上のコツになるのは間違いないようです。やっぱり、エンジンは効率のいいところで使うのが燃費にとっても良い効果を生むのですね。

エンジンとモーターを使い分ける

希望の速度まで上がったら、アクセルを全部戻します。そうすることによって、エンジンを停止させることができます。

その後は、モーター走行とエンジン走行を意識的に使い分けていきます。

モーターで走る

プリウス インジケーター モーター走行

弱い加速でよい場合には、モーターで走ります。不必要にエンジンをかけると、燃費が悪くなるからです。

上の写真のように、インジケーターの半分以下で加速するとエンジンはかかりません。モーターのみで加速できます。

エンジンで走る

プリウス インジケーター 加速

力強い加速が必要な場合には、エンジンで走ります。意識的に、インジケーターのバー表示が半分を越えるまでアクセルを踏み込んでください。すると、エンジンが掛かります。

ここでも、インジケーターのちょうど半分の部分が、エンジンが回るか回らないかの境目なのです。

バッテリーが減ったら

バッテリーのメモリが「3つ以下」の時には、意識してエンジン走行を増やしましょう。

というのも、バッテリーのメモリが「2つ以下」になると、充電のために停止時でもエンジンは回り続けるからです。充電だけのためにエンジンが回るのは、燃費によくありません。エンジン走行をすると、走りながら充電してくれます。

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ブレーキの踏み方

ブレーキの踏み方にもポイントがあります。それは、回生ブレーキで回収するエネルギーを多くするということ。

そのためには、次の2つを見極めながら減速します。

  • ブレーキパッドが 作動しているのか?
  • ブレーキパッドが 作動していないのか?

もちろん、ブレーキパッドの作動時間が少ない方が効率的です。

減速は CHG(チャージ)の範囲で

プリウス インジケーター 減速

ブレーキは、CHG(チャージ)のメモリを振り切らない範囲での減速が、エネルギー回収の無駄がなくて理想的です。これを超えると機械式のブレーキパッドが作動して、エネルギーは熱として捨てられます。

でもブレーキをかける時って、そんなことは言ってられませんよね。コツは車間距離を十分に取ること。車間距離を広く取ると、急な減速が減ります。したがって、ブレーキパッドの作動回数が減ります。

ブレーキは「かる~く なが~く」が基本です。ただし長い下り坂では、エンジンブレーキを使わないと危険です。

「プリウスのエンジンブレーキ」については、次の記事を参考にしてください。シフトノブの意味や使い方も克服できます。

さいごに

最後に、おさらいをしておきます。

  1. アクセルの踏み方
    • 発進はエンジンとモーターで
    • エンジンとモーターを使い分ける
  2. ブレーキの踏み方
    • 減速は CHG(チャージ)の範囲で

※ 項目をタップすると、各章の説明に戻ります。

以上が、プリウスの燃費を向上させる方法でした。

実際に、条件がよければリッター30㎞はいけます。

プリウス 燃費 リッター40

上の写真では、かなりの好条件でしたが25キロ程走ってリッター40㎞まで伸びました。ただし4〜5キロ程度のちょい乗りや、信号の多い街中ではこうは行きません。そんな時は、リッター20〜25㎞位が目標です。さらに冬場のちょい乗りは暖機運転が長くなるので、リッター10㎞程度でもおかしくはありません。

また、リッター40㎞を叩きだした時に、もう1つ使ったテクニックがあります。もうちょっと「燃費を伸ばしたい!」って方は、ぜひ参考にしてください。

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2014年7月25日燃費・運転テクニック,燃費