プリウスの燃費向上テクニックとは?滑空ってなんだっ!
せっかくプリウスに乗りはじめたら、どうしても試してみたくなること。それが「滑空走行」です。
プリウスにおける滑空とは、燃費の向上をとことん追求するための走行テクニックを指します。そう聞けば、試してみたくなるものですよね。この乗り方をマスターすれば、あなたの燃費はもう一段アップすることでしょう。
滑空は「アクセルを微妙に調整する」だけで実現できます。そう、アクセルワークだけです。それだけで燃費向上が期待できるのですから、とても魅力的ですね。
ということで今回は、プリウスに乗るならぜひマスターしておきたい滑空走行について書いてみます。
プリウスの滑空とは?
プリウスの滑空とは、その名の通り鳥が大空を滑空するかのように疾走することです。具体的には、走行中にモーターによる充電やアシストが無い状態を指します。
ニュアンスとしては、ギヤをニュートラルに入れて惰性で走っている状態に非常に近いですね。この状態をDレンジに入れているにも関わらず、アクセルワークだけで作り出す訳です。そんな滑空をしている時こそが、プリウスの燃費にとって最高の状態とされています。
ではなぜ、滑空が燃費向上にいいのか? 実はプリウスのモーター走行は、効率が悪いと言われています。なぜなら、充電してアシストする過程で半分以上は熱として捨てられているからです。
もちろん減速する時の回生充電は、燃費向上のためには必要なものです。ただ一定速度で走っている時には無駄な充電が起こる状況を避けると燃費は良くなります。
まとめると、
- 一定速度で走る時は充電させない
- 充電とアシストの無駄を省くとエネルギーの効率がいい
要は走っているエネルギーを減らさないために、できるだけシンプルに充放電させるってこと。これがとっても大切なんですね。あなたのプリウスの燃費をもう少し向上させるには、その走り方をとことん効率化させるしかありません。それを可能にするのが滑空なんです。
引き続き、具体的な滑空のやり方をご説明します。
滑空走行のやり方
Dレンジで走りながら滑空の状態にするには、アクセルの絶妙なコントロールが必要です。
具体的な操作で見てみましょう。
- 一定速度で走行中にアクセルを離します
赤矢印に注目してください。少しだけ充電(CHG)側に振れています。少し充電しているってことはこのままだとだんだん車速も落ちていきます。そうなる前に次のアクションに移ります。
- アクセルを充電もアシストもない状態になるまでほんの少し踏み込みます
すると、赤矢印の左右どちらにも振れない瞬間がやってきます。この状態が滑空です!
充電していない訳ですから、回生モーターの抵抗もなく車速はほとんど落ちません。滑空している時は、まさに滑るようにプリウスは走り続けます。
「なんとか、もうちょっとだけ燃費をのばしたい!」とお考えなら、このアクセルワークをマスターしてみては? ご希望の燃費を叩き出すことができるかもしれません。
最初は、アクセルの微妙な操作が難しいかもしれません。そんな時には「おすすめの練習方法」があります。
引き続き、ご説明します。
滑空のコツをつかむ練習方法
燃費向上の最後の切り札とも言える滑空ですが、実際にやるとかなり難しいことが分かります。「滑空ができるようになるコツは何だ?」と質問されたら、一つだけお答えできることがあります。それは、コツをつかむまではECOモードを使って練習するということです。
ECOモードは、ノーマルモードよりもアクセルワークが大きくなります。なので微妙な操作が楽なんですね。経験を積んでくると、インジケーターをあまり見なくてもプリウスがすべる感覚で滑空ができるようになります。でも最初は結構大変ですから、ECOモードでトライしてみてください。
そうすれば、成果は燃費の向上として現れてきます。滑空で走る距離が長ければ長い程です。
さいごに
さて、おさらいです。
プリウスで滑空走行をするには、
- 走行中にアクセルを離す
- ほんの少しアクセルを踏む
- チャージでもアシストでもない状態を保つ
この3つがポイント。
そして、練習はECOモードがおすすめです。
軽い下り坂、それも長い下り坂が成果を感じられる一番のシチュエーションです。ぜひお試しください。
ただ、周りの交通状況はしっかりと把握して流れには乗らないといけません。今更ですが、プリウスライフを楽しむ大原則は安全運転です。モラルを持って素敵なプリウスライフを満喫しましょう。
プリウスの燃費向上テクニックの滑空走行は、どちらかと言えば上級編です。なので、やりたい時だけやればいいと私は思っています。
基本的な走り方だけは、通常の走行でもキッチリやっています。燃費がかなり変わって来ますからね。その方法は、こちらです。