プリウス走行モードの特徴と燃費率!エコかパワーかノーマルか?

2015年10月9日燃費

プリウスの走行モードって、以下のどれをお使いですか?

  • エコモード
  • パワーモード
  • ノーマルモード

燃費を優先したい時はエコモード。山道ではパワーモード。そして普段はバランスが良いノーマルモードでしょうか?

30プリウスの走行モードボタン

プリウスに乗りはじめの頃は、エコモードが多いのかもしれません。プリウスの燃費の良さを、実感したい気持ちの現れです。まさに私もそうでした(笑)。ただ、少し乗りこなし始めたら事情が少し変わってきます。

私はプリウスに乗り始めて6年になりますが、現在はほぼノーマルモードで走行しています。そして、走行環境によってパワーモードと使い分けています。

 ではなぜ、私がエコモードを使わなくなったのか?

そんなことも含めて今回は、プリウスの「走行モードの特徴」と「モードと燃費の関係」について書いてみます。では早速、各モードについて見ていきましょう。

エコモードは燃費は良いけど困ったことも

プリウスの走行モードボタン-エコモード

エコモードの主な特徴は、次の2つです。

エコモードの特徴
  1. アクセルの開度に対して加速が緩やか
  2. エアコンの効きがセーブされる

私がプリウスを購入した頃、このエコモードで走っていました。なにせモードの名前が「エコ」ですから、燃費が良くなると思いこんでいたのです。

しかし、かなり走りこんだ頃のこと。私の走り方では、エコとノーマルの燃費があまり変わらないことに気づきました。

なぜ、エコとノーマルがあまり変わらないのか? その理由を、エコモードの特徴である「加速の仕方」と「エアコンの動作」に着目してご説明します。

加速が同じなら燃費も一緒

エコモードは、アクセルの踏み込みに対して加速が緩やかです。ゆっくり速度を上げれば燃費も良くなると思いがちですが、プリウスの場合はそれが当てはまりません。

プリウスの燃費を良くするなら、エンジンを効率の良い回転数まで回すことが大事です。

エコモードの場合、ノーマルモードと同じように回転数を上げるには「アクセルの踏み込む量」を多くしなければいけません。したがって、加速は一緒ですから燃費も変わりません。アクセル操作が大きくなるだけなんです。

もちろん、急な加速の防止にはなります。ただ、極端に緩やかなのもダメなんです。

エアコンのセーブは我慢出来ない

エコモードにすると、次のように動作がセーブされます。

  • 冷房:コンプレッサーの稼働が低くなる
  • 暖房:エンジンのアイドリングが少なくなる

夏の暑い時期には、冷房のために電動コンプレッサーをバッテリーの電気で回します。エコモードでは、その稼働率が低くなり、燃費がよくなります。

冬の寒い時期には、エンジンの水温が低いとエンジンは止まりません。水温が上がるとエンジンは止まりますが、その停止時間がエコモードでは多くなります。さらに、夏冬あわせてエアコンの風量も落ちますから、バッテリーの消費もセーブ出来ます。

こんな風に書くと、エコモードが「燃費にとってはとっても良い感じ」がします。

ただ、私の場合はダメでした。

30プリウスのエアコン操作部

なぜなら、暑ければエアコンの温度を下げるし、寒ければ温度を上げるからです。つまり私は、快適な温度になるように温度設定を低めや高めにしてしまいます。これでは、エコモードのメリットは十分発揮されません。

もちろん、暑くても、寒くても、ガマンすれば燃費は少し向上します。我慢すれば ..です。

結局、快適な温度に調整すると「エコモードのメリット」は発揮できないことが分かりました。

さらに言えば、どの走行モードでも温度を控えめに調節すれば、エコモードとやっていることはほぼ同じなんですね。そんな訳で、私はエコモードを使わなくなりました。

引き続き、パワーモードについて見ていきましょう。

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パワーモードは爽快だから燃費は考えない

プリウスのパワーモードボタン

パワーモードの特徴は、次の2つです。

パワーモードの特徴
  1. アクセルの開度に対して加速が鋭い
  2. エンジンが止まるまでの時間が長い

パワーモードは加速が良いです。気持ちいいです。単純に!

でも、その分だけ燃費が悪いのは仕方ありません。ここまでは分かってやっているのですから、なにも問題ありません。

意外なのは、パワーモードではエンジンが一時停止するまでの時間が長いことです。パワーモードの魅力は、この特徴を使いこなせたときにこそ発揮できるものと私は思っています。

30プリウスのエンジンルーム
30プリウスのエンジンルーム

プリウスは、必要のない時にはエンジンを止めて燃費を節約します。そして必要になれば、またエンジンを掛けます。

ただ、これを短時間に何回も繰り返さないといけない道だとしたらどうでしょう?

こんな条件にあてはまるのが、クネクネとした峠道です。例えば紅葉で有名な、いろは坂のような道路ですね。

曲がりくねった坂道

数秒後に加速が必要なのが分かっていても、エコモードやノーマルモードでは、プリウスは律儀にエンジンを止めてしまします。

 「えっ ...ここで止めちゃう?」

そんな思いとは裏腹に、コーナーを繰り替えすたびに、プリウスはエンジンの始動と停止を繰り返します。

エンジンを始動するには、バッテリーの電力を使います。エンジン始動の回数が増えれば増える程、バッテリーが減ります。そして、燃費は悪くなります。

つまりパワーが必要な時だけではなく、エンジンの「無駄な停止と始動」を回避したい時もパワーモードがおすすめです。エンジンのスタート動作に使う電力を減らことで、結果的に燃費の向上が見込めます。

ちなみに、一般道でのパワーモードは加速が良くなりますので、それだけ燃費は悪くなります。ただ、加速を控えめにアクセルコントロールできれば、燃費はあまり悪くなりません。

それでは最後に、3つ目の「私もおすすめするノーマルモード」について見ていきましょう。

ノーマルモードはバランスが絶妙

ノーマルモードの主な特徴は、次の2つです。

ノーマルモードの特徴
  1. アクセルの反応が普通
  2. 燃費と操作性のバランスがいい

記事の冒頭で書いた通り、私はほとんどノーマルモードで走っています。なにしろ、ノーマルは燃費と操作性のバランスがいい! これが理由です。

月並みの選択かもしれませんが、一般的な環境であればプリウスはノーマルモードがベストだと思います。エコモードみたいに、加速や快適性を犠牲にすることもありません。またパワーモードみたいに、やや過敏なアクセル操作に神経を使うこともありません。

つまり、なにも押さないのが一番です。

プリウスの走行モード-ノーマル

もちろん、ゆったりと走りたい時はエコモードもいいでしょう。キビキビ走りたい時には、パワーモードが面白いはずです。

さらには、エコやパワーでのいろいろな走りを体感してみるのも、プリウスオーナーの醍醐味だと思います。実際に私もそうしてきました。知らないことを試すのは楽しいですからね。

でもですね。今回お伝えしたかったのは、ゆったりとか、キビキビとか、目的を持った状況でなければ、ノーマルモードが燃費も良くて、かつ快適なドライブを楽しめるということです。

あくまで、これまでの私の経験をふまえての見解です。プリウスでドライブする際には、ぜひ試行錯誤してみてください。

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さいごに

3代目プリウスの運転席から見たシステムインジケーター

プリウスって、やっぱり面白いですね。走行モードの違いだけでも、2時間は語れそうです(笑)。6年間乗ってきて今更ながらそう思います。

さて、おさらいです。

プリウスの走行モード
  1. エコモード
    • アクセルの開度に対して加速が緩やか
    • エアコンの効きがセーブされる
  2. パワーモード
    • アクセルの開度に対して加速が鋭い
    • エンジンが止まるまでの時間が長い
  3. ノーマルモード
    • アクセルの反応が普通
    • 燃費と操作性のバランスがいい

ちなみにプリウスは、この記事では触れなかった「EVドライブモード」もあります。実は、このEVドライブモード、エコモードやパワーモードとも併用できます。一度、試してみたら面白いかもしれませんよ。

プリウスの燃費と運転については、実例を取り入れた記事をいろいろ書いています。ぜひ見ていってください。

2015年10月9日燃費・運転燃費