プリウスのバッテリーは2種類?普通の車とはこんなに違う!



プリウスには、次の2種類のバッテリーが搭載されています。

  • 補機バッテリー(低電圧)
  • 駆動用バッテリー(高電圧)

1つ目の「補機バッテリー」は、ハイブリッド車ではない車とほぼ同じバッテリーです。普通はこのバッテリー1つだけです。

トランクルームにあるプリウスの補機バッテリー

2つ目の「駆動用バッテリー」は、ハイブリッドカーならではのものです。大きさも何倍もあり、電圧も高い特殊なバッテリーになっています。

30系プリウスの駆動用バッテリー
そして、プリウスはバッテリーの数だけではなく、それぞれのバッテリーの役割にも違いがあります。

ハイブリッド車に乗るなら、バッテリーの知識はかなり役に立ちます。プリウスのバッテリーと普通の車のバッテリーの違いについて、少し突っ込んで書いてみます。


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プリウスの補機バッテリーは ここが違う

プリウスの補機バッテリーのアップ
プリウスの補機バッテリーは、普通のバッテリーと機能はほぼ同じ。電圧の仕様も12Vです。でも、普通とは違う部分がいくつかあります。

  1. 場所はトランクの中
  2. ガスを逃がすチューブがある
  3. エンジン始動には使わない
  4. 普通のバッテリーよりも価格が高い
この違いは、30系プリウスやプリウスαでも一緒です。

順に見ていきましょう。



1. 補機バッテリーはトランクの中

まず、バッテリーが置かれている場所が違います。乗用車のバッテリーは、ボンネットの中に設置されているのが普通ですが、プリウスはトランクの中にあります。

補機バッテリーはカバーの下にあるので、バックドアを開けても通常の状態では見えません。

30系プリウスの補機バッテリーの場所
ただ、カバーを外せばすぐに分かります。外見は普通のバッテリーとほぼ同じですから。

カバーは、次の順番で外します。

  • トランクの中央のカバー
  • その下のトレイ(荷物入れ)
  • 右側の小さいカバー
30系プリウスの補機バッテリーの位置
カバーにはネジも何も付いていません。プラスチックの爪がついているだけですから、やってみると手軽に外せます。もちろん、エンジンルームにはバッテリーはありませんよ。



2. 補機バッテリーはガスを逃がすチューブがある

プリウスの補機バッテリーには、ガスを外に逃がすためのチューブが付いています。

プリウスの補機バッテリー ガスを逃がすためのチューブ
ご存知の通り、プリウスはハッチバック車ですから、トランクと室内が繋がっています。なので、結果的に車内にバッテリーがあることになります。

鉛電池は充放電の時にガスが発生します。それを車内に漏らさないために、外に逃がすためのチューブが必要なんですね。外見的には、ここが少しちがいます。

普通の安いバッテリーを付けても、電圧は同じですから動くには動きますが、ガスが室内に漏れて危険です。やめておきましょう。



3. 補機バッテリーはエンジン始動には使わない


普通の車はエンジンを始動させる時に、ひとつしかないバッテリーでセルモーターを回します。でも、プリウスはエンジン始動で補機バッテリーは使いません。

プリウスは補機バッテリーよりも何倍も大きな駆動用バッテリーがあります。その駆動用バッテリーの電気を使ってモーターを回し、エンジンを始動させるのです。

プリウスの補機バッテリーの役割は次の2つです。

  • ハイブリッドシステムを起動させる
  • 12Vの電装系に電力を供給する
これだけの、比較的小さな電力があれば問題ありません。エンジンを始動させる為の、瞬間的な大きな電力は必要無いんですね。

バッテリーに一番負荷が掛かるのがエンジン始動です。プリウスの補機バッテリーの寿命が長いのは、エンジンを始動する負担がないのが理由のひとつです。


プリウスには始動専用のセルモーターはありません。



4. 補機バッテリーは価格が高い

プリウスの補機バッテリーは、通常の12Vバッテリーと比べて価格が高いのが残念なところです。

先程書いた通り、ガスを逃がす仕組みが付いていたりしますから、コスト面では不利なんですね。ディーラーやカーショップだと、2万円〜3万円はすると思います。

ネットでも純正品と同等の物が安く売っていますので、自分で交換すれば2万円以下で交換可能です。詳しい記事がありますので参考にしてください。

プリウス30の補機バッテリー型番は?HDDナビなら容量に気をつけろ!



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プリウスには 駆動用バッテリーがある

30系プリウスの駆動用バッテリー
プリウスの駆動用バッテリーは、文字通りモーターを駆動して車を走らせるのがメインの役割です。

それから、先程書いた通りエンジンの始動も駆動用バッテリーです。プリウスは走行中でも、エンジンが停まったり掛かったりしていますから、非常に大事な役割を果たしているんですね。

こんな役割を果たす為には、駆動用バッテリーを充電する仕組みが必要です。この充電の仕組みがあることが、普通の車との決定的な違いです。

30系プリウスのエネルギーモニター
プリウスには、回生ブレーキと呼ばれる賢いブレーキが付いています。回生ブレーキは減速時のエネルギーを回収して、電気エネルギーとして駆動用バッテリーに充電するのですね。

さらに必要な時には、走行中でも停止中でもエンジンの力でモーターに発電させて充電します。

逆に、加速時には貯めた電気でモーターを回す訳です。この仕組みがプリウスの燃費を支えています。

そのほかにも、駆動用バッテリーのもう1つの役割として補機バッテリーへの電力供給があります。

駆動用バッテリーは必要に応じて、補機バッテリーに電力を供給しています。なので、停車中でもレディ状態なら、ナビのテレビなんかを長時間見ていても補機バッテリーが上がることはありません。

駆動用バッテリーの充電量が少なくなってきたら、エンジンが掛かって充電を始めます。


今まで見てきた通り、プリウスは2つのバッテリーを上手に使い分けて、その走りや良い燃費を支えています。プリウスって、なかなか良く出来ているんですね。




今回は、プリウスのバッテリーと、普通のバッテリーの違いについて見てきました。なかなか奥が深いものですね。

バッテリーの使い方によっては、プリウスの燃費の良し悪しに直結します。そんな記事も書いていますので、ぜひ見ていって下さい。⇒ プリウスの「燃費・運転」の記事一覧






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