プリウスの車検費用!ディーラーと町工場どっちにする?
プリウスの車検って、どこに出していますか? 「ディーラーは安心だけど高そうだし」とはいえ「町工場は安そうだけど、ハイブリッドだけにちょっと心配だな」。
私もプリウスを初めての車検に出す時には、こんな風に迷っていました。だって車検を出すところによって、費用がずいぶん変わってきますからね。そんな時に、タクシードライバーの叔父からこんな言葉をかけられました。
「費用だけで、ディーラーを嫌っちゃダメだよ!」
プリウス乗りでもある叔父が続けた言葉は...
「ディーラーと町工場の費用が違うとしたら、その目的ってものも違うから!」
その内容を聞いて、我が家は結果的に「3年」と「5年」の車検をディーラーで済ませました。その理由は、私の目的に合っていたからです。
そんな経験から今回は、プリウス車検の費用やディーラー車検について考えてみます。車検に対する目的の違いも見えてきますので参考にしてください。
ディーラー車検の実際の費用
実際の3年車検(1回目)の費用が、これ!
車検費用は「整備代金・手数料」と「法定費用」の、2つに分けられます。
- 整備代金・手数料 ・・ 51,450円
整備代金 42,000円
検査手続代行料 9,450円 - 法定費用 ・・・・・・ 33,550円
重量税 7,500円 (半額)
自賠責保険料 24,950円
印紙代等 1,100円 - 合計 ・・・・・・・・ 85,000円!
整備代金と手数料は、出すところによって金額が変わってきます。法定費用は、どこに出しても変わりません。
ちなみにプリウス30の重量税は、エコカー減税で15,000円の半額です(1回目のみ)。プリウス30の1回目の車検費用としては、妥当なところだと思います。ディーラーの相場も、こんなものでしょう。
ただこの整備代金には、車検には直接関係が無い整備や、もしくは自分でやれる整備も含まれています。この辺を思いっきり削れば、70,000円程度までに落とせると思います。
この後の合計から、値引きが入っています。
例えば、ついでに頼んだタイヤのローテーションやホイールバランス、ワイパーのゴム交換。もっと言えば、エンジンのオイル交換なんかも、必ずしも車検時にしなくても構いません。
その分、後で別途費用が掛かりますので、私の場合は一緒にやっちゃいますが。
車検費用をできるだけ押さえるには、自分でできるメンテナンスは事前に済ましておくことです。
例えば、エアコンのフィルター交換などは、自分でも簡単にできます。次の記事に詳しく書いていますので、参考にしてください。
逆に、ブレーキ関係のメンテナンスについては、素直に見てもらった方が良いでしょう。故障で止まってしまうだけならともかく、ブレーキ関係の不具合は直接事故につながる可能性が大きいからです。
我が家もブレーキパッドの張り付きで、朝一に「バッキン!」と言う大きな音が時々していたので、その確認と調整を願いしました。この辺りは安易に削ろうとすると危険ですから、おすすめ出来ません。
ディーラー車検のココがダメ!
では実際に、ディーラー車検を経験してみて、ここがダメって感じるところは次の2つです。
- 激安にはならない
- おまかせは高くなるかも
ディーラーは 激安にはならない
まず1つ目は、ディーラーでは激安価格にはなりません。トヨタのディーラーに車検をお願いすると「トヨタ流の点検」が必ずセットで付いてきます。その技術料だけで、約25,000円。どんなに、いつものメンテナンスがバッチリでも、ディーラーではここを削れません。
これが、町工場だと様子が違ってきます。プリウス仲間の中では、実際に町工場に車検を出して、5万円程度で済ましている強者もいます。
どこでも変わらない法定費用を差し引くと、1万円台で車検を通していることになります。ディーラーでは普通、こんな金額はありえません。つまり、どんなに自分でメンテナンスができても激安にできないところがダメなところです。
おまかせは 高くなるかも
2つ目は、うっかりしていると「車検費用が、高くなってしまう ..かもしれない」というところ。特に、これは必要かな〜?と思われるものも、メンテナンスをしてしまう傾向があります。
ただ、車にまったく興味のない人にとっては、これはこれで安心はできます。全部丸投げで、時間も取られませんから。心配であれば、先に見積りを取りましょう。
もし、エンジン・シャシースチーム洗浄や下回りバスター塗装、オイル添加剤等がが入っていたら、要検討です!(私の場合は、削りました。)これらは結構、単価が高いですからね。つまり、ぜ〜んぶおまかせにすると、高くなってしまう事もあるのがダメなところです。
ディーラー車検のココがイイ!
次に、ディーラーのここがイイって感じるところ。私は、この辺を重視しています。
- 不具合の情報が多い
- 先回りの提案がある
不具合の情報が多い
1つ目は、さすがにトヨタのディーラーだけに「不具合に関する情報が多い」ところです。
車の不具合は、リコールだけではありません。リコールにかかっていなくても、不具合があれば無償で交換してもらえる部品もあります。そしてこれらの情報を、ユーザーにも提供してくれます。
先回りの提案がある
2つ目は、先回りで提案してくれるところ。「不具合が出る前に 交換してしまいましょう!」と、事前に提案してくれる訳です。例えば我が家のプリウスは、次の2つが無償交換となりました。
- エンジンアンダーカバー
- インタミエクステンションシャフト
エンジンのアンダーカバーは、点検の後にディーラー側から交換の提案がありました。状態がひどくなるとカバーが脱落する様なので、対策品カバーへの交換は安心できます。
インタミエクステンションシャフトについては、ステアリングを一杯に切った時の異音対策です(しかし舌を噛みそうな名前です)。
これは「ステアリングのあたりから ギギギーって嫌な音が時々します」と、車検前に伝えていたところ「症状は確認できませんが、後々の為にシャフトを交換しておきましょう!」との解答をいただきました。交換費用は無料です。
こんな、先を見据えた対応がイイですね! この頃になって私は、叔父が言っていた深い意味が、やっと実感出来てきました。
費用だけで ディーラーを嫌っちゃダメだよ!
車検の目的は、検査に通すだけではありません。その後の、安全を確保するのはもちろんですが、プリウスの寿命を延ばす目的もあるんですね。今更ながら、私もそう思います。
まとめ
最後に、軽くまとめておきます。
- ディーラー車検の 実際の費用
- 合計 85,000円
- ディーラー車検の ダメなところ
- 激安には ならない
- おまかせは 高くなるかも
- ディーラー車検の イイところ
- 不具合の情報が多い
- 先回りの提案がある
車検に対する考え方は様々だと思います。もちろん安全の確保も必要ですし、トラブルも少ないほうが良いに決まっています。ただし、メンテナンス費用を湯水にように使う訳にもいきません。費用対効果のバランスが必要です。
最終的には、乗っているドライバーさんの判断です。私の場合はディーラー車検を選びましたが、過去の経験では頼りになる町工場もありました。
そう考えると「ディーラーにするか町工場にするか」よりも、信頼できる営業さんやメカニックさんを探すのが一番の近道かもしれません。