3代目プリウス 前期 vs 後期!現オーナーが違いをまとめました
3代目(30系)プリウスには「前期と後期」の2つの種類があります。ぱっと見た感じは、ほとんど一緒なんですけどね。
さて、ここで質問です。
もしあなたが3代目プリウスを買うとしたら、前期と後期のどっちにしますか?
私が今買うなら後期です。予算が許せばですけど(笑)。
我が家のプリウスは前期です。
う〜ん、ちょっと残念ですけど後期には少し負けますね。でも少しだけですよ。それから、前期には前期の良さがある(強調)ということもお伝えしないといけません。
ということで今回は「3代目プリウスの前期と後期の違い」をまとめました。ちょっと悔しい気持ちを押さえて、前期オーナーの視点からチェックしていきます。
それでは、順に見ていきましょう。
フロントまわりの違い
30系のプリウスは、フロントのデザインが前期と後期では若干違います。
左が前期、右が後期です。ぱっと見は同じですけど、よく見ると同じ3代目でも顔つきがちょっと違います。フォグランプ周辺に注目すると分かりやすいですね。
で、変わったところは次の通り。
- ヘッドライト
- フォグランプ
- ポジションライト
- エンブレム周り
写真で見ると、ココ。
順に、詳しく見ていきましょう。
ヘッドライトの違い
ヘッドライトの違いは、見た目ではほとんど分かりません。ですが、ライトに使われているバルブの種類が違います。
売れ筋のSグレードを見てみると、前期はハロゲン、後期はHID、そして特別仕様車はどちらもLEDです。
グレード | 前期 | 後期 |
---|---|---|
L | ハロゲン | ハロゲン |
S/G | ハロゲン | HID |
S/G LEDエディション | LED | 設定なし |
S/G ツーリングセレクション | LED | LED |
その点、後期(Lを除く)はHIDかLEDですから、前期に比べればかなり明るいです。
ご存知だとは思いますが、ヘッドライの明るさの比較は次の通りです。
明るい ← → 暗い
HID LED ハロゲン
もっともハロゲン搭載車でも、社外品のHIDに変えてしまえば、逆に純正のLEDよりも明るく視界もよくなります。ここは逆に、前期の良さとも言えます。
「少しでも明るい方がいい!」って方は、ハロゲン付きを買って、LEDやHIDに交換するのも選択肢のひとつだと思います。ただ、普通の感覚から言えば、純正LEDでも明るさはまったく問題ありません。
フォグランプの違い
前期と後期では、フォグランプの装着位置が違います。前期はウインカーの下に付いていますが、後期ではウインカーと別に配置されています。
そして注目して欲しいのが、デザインよりもライトの中身!
標準装備のグレードの基準が違います。
グレード | 前期 | 後期 |
---|---|---|
L | 設定なし | 設定なし |
S | 標準装備 | オプション |
G | 標準装備 | 標準装備 |
そして、気づきにくいのが材質とワット数。
材質 | ワット数 | |
---|---|---|
前期 | ガラス製 | 55W |
後期 | プラスチック製 | 19W |
また材質についても、ガラスからプラスチックへ変更されています。後々高輝度バルブなんかに交換することを考えれば、ガラス製の方が有利です。プラスチックは熱に対する耐久性が低いですから、熱に対する気遣いが必要になります。
おそらく原価を絞った結果だとは思いますが、後期のダウングレードはもったいないと感じます。
ポジションライトの違い
ポジションライトは、前期では縦長の長方形(フォグ一体型)で、後期は逆三角形に近い形です。
エンブレム周りのデザインの違い
エンブレム周りのデザイン変更は少しですが、ノーズ部分の変更は顔つきに影響しています。
テールランプの違い
30系の前期と後期で、一番分かりやすい違いがテールランプです。デザインがガラッと変わっていますね。
前期の方が落ち着いた感じで渋さもあり、私は好きです。が、後期も躍動感と若々しさがあって、好きな人も多いかもしれません。ここは好みが分かれそうです。
テールランプ全体の形は変わっていませんから、やろうと思えば前期と後期の取り替えも出来なくはありません。ただバンパーを外すかズラすかしないとライトを取り外せませんので、慣れてないと難しいと思います。
内装の違い
内装に関しては、そんなに大きな違いはありません。運転席に乗り込んでみて、まず目をひくのは、ハザードボタンですね。ボタン全体が赤く変わっています。
あと、ちょっと見にくいですが、写真右上の、エアコンの温度調節のボタンも色付きに変更されています。
それから、コンソールのドリンクホルダーが、後期ではオープンタイプになりました。
前期みたいにフタをスライドさせなくても、ペットボトルが置けるって訳です。ただ、後期デザインでは肘が置きにくいのが欠点です。
個人的には、デザイン的にもスッキリとした前期の方が、好きでしたけど。
さらに、システムインジケーターの画面の解像度が上がって、綺麗な表示になりました。
前期の表示でも、ハイブリッドシステムの状態は、問題なく確認出来るので支障はありませんが、綺麗な表示に越したことはありませんね。
乗り心地の違い
さて、1番気になるのが乗り心地の違いです。よく「まったく違った車になった!」なんて言われてもいますが、いくらなんでも、そこまでとは思いません。
もし、30系プリウスのタクシーに乗ったとしたら、前期か後期かを、乗り心地だけで当てられるのは、ほんの一握りの人でしょう。特に舗装状態が良い道路などでは、プリウスオーナーでも分からないでしょう。
とはいえ、乗り心地はやっぱり違います。
Sグレードを例にあげて変更点を上げてみると、
- ボディ剛性の強化
- 入力分離型アッパーマウントの採用
- ショックアブソーバーの変更
これだけ改良されています。
まぁ、違わないはずがありません。
足回りが改良された分、段差を通り抜ける時の突き上げ感とかが良くなっています。また、表現が難しいのですが、剛性感と言うか、しっかり感が前期より増してグレードがちょっぴり上がった感覚です。
地味に、いいです。うらやましい(笑)。ただし、その分車両価格も 7万〜12万円 くらい上がってます。
前期オーナーとしては、なんとか後期プリウスに近づけたい所ですが、そうはいきません。手軽に出来る効果が高い方法としては、良いタイヤに履き替えることでしょう。これは、かなりお勧めです。
車両価格の差から考えると、かなりのプレミアムタイヤが数セット買えるのでは? これで、後期との乗り心地の差は半分くらいに縮まるかな(ちょっと強がり)? もちろん、後期に追い付くことは出来ません。
さいごに
最後に、おさらいです。
- フロントまわりの違い
- テールランプの違い
- 内装の違い
- 乗り心地の違い
乗り心地の違いは、試乗で確かめるしかありません。また先程書いたように、履いているタイヤでも大きく変わってきます。試乗の時には要チェックです。
そして試乗する道は、少し凸凹した道なんかを走ってみると、サスの状態等がよく分かると思います。良い道だけの試乗だと、悪い部分が見えませんからね。
最後までご覧いただきありがとうございました。