3代目プリウス 前期 vs 後期!現オーナーが違いをまとめました

2015年8月26日

3代目(30系)プリウスには「前期と後期」の2つの種類があります。ぱっと見た感じは、ほとんど一緒なんですけどね。

さて、ここで質問です。

もしあなたが3代目プリウスを買うとしたら、前期と後期のどっちにしますか?

私が今買うなら後期です。予算が許せばですけど(笑)。

我が家のプリウスは前期です。

30系プリウス前期のフロントマスク

う〜ん、ちょっと残念ですけど後期には少し負けますね。でも少しだけですよ。それから、前期には前期の良さがある(強調)ということもお伝えしないといけません。

ということで今回は「3代目プリウスの前期と後期の違い」をまとめました。ちょっと悔しい気持ちを押さえて、前期オーナーの視点からチェックしていきます。

それでは、順に見ていきましょう。

フロントまわりの違い

30系のプリウスは、フロントのデザインが前期と後期では若干違います。

30系プリウス前期後期-フロントデザインの違い

左が前期、右が後期です。ぱっと見は同じですけど、よく見ると同じ3代目でも顔つきがちょっと違います。フォグランプ周辺に注目すると分かりやすいですね。

で、変わったところは次の通り。

  1. ヘッドライト
  2. フォグランプ
  3. ポジションライト
  4. エンブレム周り

写真で見ると、ココ。

30系プリウス前期後期-フロントの違いのポイント

順に、詳しく見ていきましょう。

ヘッドライトの違い

ヘッドライトの違いは、見た目ではほとんど分かりません。ですが、ライトに使われているバルブの種類が違います。

30系プリウス-前期と後期のヘッドライトの違い

売れ筋のSグレードを見てみると、前期はハロゲン、後期はHID、そして特別仕様車はどちらもLEDです。

グレード前期後期
Lハロゲンハロゲン
S/G
ハロゲンHID
S/G
LEDエディション
LED設定なし
S/G
ツーリングセレクション
LEDLED
前期S/Gのヘッドライトには、ハロゲンが採用されています。ハッキリ言って、これは弱点です。暗くて、悪いんですね...夜の視界が。

その点、後期(Lを除く)はHIDかLEDですから、前期に比べればかなり明るいです。

ご存知だとは思いますが、ヘッドライの明るさの比較は次の通りです。

ヘッドライの明るさの比較

明るい ←   →  暗い
HID   LED   ハロゲン

もっともハロゲン搭載車でも、社外品のHIDに変えてしまえば、逆に純正のLEDよりも明るく視界もよくなります。ここは逆に、前期の良さとも言えます。

「少しでも明るい方がいい!」って方は、ハロゲン付きを買って、LEDやHIDに交換するのも選択肢のひとつだと思います。ただ、普通の感覚から言えば、純正LEDでも明るさはまったく問題ありません。

フォグランプの違い

前期と後期では、フォグランプの装着位置が違います。前期はウインカーの下に付いていますが、後期ではウインカーと別に配置されています。

30系プリウス-前期と後期のフォグランプの違い

そして注目して欲しいのが、デザインよりもライトの中身!

標準装備のグレードの基準が違います。

グレード前期後期
L設定なし設定なし
S標準装備オプション
G標準装備標準装備
前期はS/Gの両グレードともに標準装備です。後期のGは標準装備ですが、Sのフォグランプはオプションに変更されています。

そして、気づきにくいのが材質とワット数。

材質ワット数
前期ガラス製55W
後期プラスチック製19W
後期は前期と比べると、ワット数が55Wから19Wに落ちていることに注目です。明るさがかなり違います。

また材質についても、ガラスからプラスチックへ変更されています。後々高輝度バルブなんかに交換することを考えれば、ガラス製の方が有利です。プラスチックは熱に対する耐久性が低いですから、熱に対する気遣いが必要になります。

おそらく原価を絞った結果だとは思いますが、後期のダウングレードはもったいないと感じます。

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ポジションライトの違い

ポジションライトは、前期では縦長の長方形(フォグ一体型)で、後期は逆三角形に近い形です。

30系プリウス-前期と後期のポジションライトの違い

エンブレム周りのデザインの違い

エンブレム周りのデザイン変更は少しですが、ノーズ部分の変更は顔つきに影響しています。

30系プリウス前期後期-エンブレム周りの違い

テールランプの違い

30系プリウス-前期と後期のテールランプの違い

30系の前期と後期で、一番分かりやすい違いがテールランプです。デザインがガラッと変わっていますね。

前期の方が落ち着いた感じで渋さもあり、私は好きです。が、後期も躍動感と若々しさがあって、好きな人も多いかもしれません。ここは好みが分かれそうです。

テールランプ全体の形は変わっていませんから、やろうと思えば前期と後期の取り替えも出来なくはありません。ただバンパーを外すかズラすかしないとライトを取り外せませんので、慣れてないと難しいと思います。

内装の違い

30系プリウス-前期後期のハザードボタンの違い

内装に関しては、そんなに大きな違いはありません。運転席に乗り込んでみて、まず目をひくのは、ハザードボタンですね。ボタン全体が赤く変わっています。

あと、ちょっと見にくいですが、写真右上の、エアコンの温度調節のボタンも色付きに変更されています。

それから、コンソールのドリンクホルダーが、後期ではオープンタイプになりました。

30系プリウス-前期後期のコンソールボックスの違い

前期みたいにフタをスライドさせなくても、ペットボトルが置けるって訳です。ただ、後期デザインでは肘が置きにくいのが欠点です。

個人的には、デザイン的にもスッキリとした前期の方が、好きでしたけど。

さらに、システムインジケーターの画面の解像度が上がって、綺麗な表示になりました。

30系プリウス-前期後期のシステムインジケーターの違い

前期の表示でも、ハイブリッドシステムの状態は、問題なく確認出来るので支障はありませんが、綺麗な表示に越したことはありませんね。

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乗り心地の違い

さて、1番気になるのが乗り心地の違いです。よく「まったく違った車になった!」なんて言われてもいますが、いくらなんでも、そこまでとは思いません。

もし、30系プリウスのタクシーに乗ったとしたら、前期か後期かを、乗り心地だけで当てられるのは、ほんの一握りの人でしょう。特に舗装状態が良い道路などでは、プリウスオーナーでも分からないでしょう。

とはいえ、乗り心地はやっぱり違います。

Sグレードを例にあげて変更点を上げてみると、

  • ボディ剛性の強化
  • 入力分離型アッパーマウントの採用
  • ショックアブソーバーの変更

これだけ改良されています。

まぁ、違わないはずがありません。

足回りが改良された分、段差を通り抜ける時の突き上げ感とかが良くなっています。また、表現が難しいのですが、剛性感と言うか、しっかり感が前期より増してグレードがちょっぴり上がった感覚です。

地味に、いいです。うらやましい(笑)。ただし、その分車両価格も 7万〜12万円 くらい上がってます。

3代目プリウスの運転席から見たシステムインジケーター

前期オーナーとしては、なんとか後期プリウスに近づけたい所ですが、そうはいきません。手軽に出来る効果が高い方法としては、良いタイヤに履き替えることでしょう。これは、かなりお勧めです。

車両価格の差から考えると、かなりのプレミアムタイヤが数セット買えるのでは? これで、後期との乗り心地の差は半分くらいに縮まるかな(ちょっと強がり)? もちろん、後期に追い付くことは出来ません。

さいごに

BBS製ホイールとブリヂストン制のタイヤ

最後に、おさらいです。

前期と後期の違いのポイント
  1. フロントまわりの違い
  2. テールランプの違い
  3. 内装の違い
  4. 乗り心地の違い

乗り心地の違いは、試乗で確かめるしかありません。また先程書いたように、履いているタイヤでも大きく変わってきます。試乗の時には要チェックです。

そして試乗する道は、少し凸凹した道なんかを走ってみると、サスの状態等がよく分かると思います。良い道だけの試乗だと、悪い部分が見えませんからね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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2015年8月26日なんでも