マフラーから水が出るっ?その原因とエンジンの調子の見方!



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マフラーから水が出るのは何故でしょう?その原因が分からないと、ちょっとスッキリしませんよね!

私も色んな車を乗り継いてきましたが、そのほとんどがマフラーから水を撒き散らす車でした。特に冬の寒い時期には出る水の量が多くなり、さすがに心配したものです。

でも水が出たって、そんなに心配することはありません。どうしてって? だって、ちゃんとした理由が分かっちゃいましたから。


それからもう1つ。「水が出るのは調子いいんだよー!」とかいう言葉。信じて良いのやら、悪いのやら。

今回は、マフラーから水が出る原因と、エンジンの調子との関係についてちょっと真面目に書いてみます。

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マフラーから 水が出る原因

プリウスのマフラーから出た水
マフラーから水が出る原因は、ガソリンが燃焼する時に発生する水です。その水がマフラーから出てきているってことなんですね。この原因は、車でもバイクでも変わりません。


難しい化学式は横に置いといて、その流れを簡単に説明すると、

燃焼で水が発生する流れ

  1. ガソリン → 水素(H)が含まれる
    空気   → 酸素(O)が含まれる

  2. 燃焼   → 水素(H)+ 酸素(O)
         = 水蒸気の発生(H2O)

  3. 水蒸気  → 結露して水

このようになります。上から順にさらっと見てみましょう。


①ガソリンには水素が含まれています。そして燃焼に必要な空気には、酸素が含まれています。

②ガソリンが燃焼すると、水素と酸素が結合して水蒸気が発生します。

③そして排気ガス中の水蒸気は、主にマフラー内で結露して水になり、マフラーの中に溜まります。溜まった水は排気ガスに押されて、大抵はポタポタと、時には勢い良く出てくるって訳です。


ガソリンが燃えて、水が出来るなんて不思議ですよね!

私的には、ずいぶんおかしな気がします^^; でも化学的にはそんなことが実際に起きているんですね。本当に不思議です。




こんなことは 原因ではない

プリウスのエアコン操作部
エアコンの使用は、マフラーからの水には関係ありません。エアコンの水はマフラーとは別の場所から出てきます。

ほとんどの車はエンジンの近くから出てきますが、マフラーから出るなんてことはあり得ません。空気中の水分が、エアコンで結露する理屈は同じですがこれは別物です。

また、ガソリンタンクに水抜き剤を入れても出てくる水の量は減りません。もしタンク内に水が溜まっていたとしても、マフラーから水が出る原因にはなりませんから。これはガソリンタンク内の結露の問題です。

水が出るのは、あくまでガソリンが燃えて出来た水分の結露が原因です。

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水の量で エンジンの調子が分かる?

マフラーから出る水の量は、様々な条件によって変わります。この水の量で、エンジンの調子が分かるのでしょうか?


昔から良く言われているのは ...

 水が出るのは エンジンの調子が良い証拠!


ちょっと誤解を生みそうな表現ではありますが、あながち間違いでもありません。

ガソリンは完全燃焼すると、ほぼ同じ量の水分(H2O)が発生します。完全燃焼でないと排気ガスの有害物質等が増えて、その分だけ発生する水分は減ります。

つまり、完全燃焼に近い方が水分の発生量が多くて、エンジンの調子が良いって考え方です。


結露した水滴

ただし発生する水分の量が一緒でも、外部の要因で水の量は変わってきます。そう、結露する量は温度によって変化しますからね。

寒い日は マフラーから出る水が多い!

気温が低い冬の朝なんかは、マフラーから出る水の量が多くなります。マフラーの温度が低いと、水蒸気が結露する割合が増えますから。これは寒い日に、部屋の窓ガラスの結露が多くなるのと同じ理屈です。


ただし、しばらく走るとマフラーの温度が上がって結露は少なくなります。そして結露していない水蒸気は、湯気となってモクモクと立ち上ります。この様子からも排気ガスには、沢山の水分が含まれていることが目で見て確認出来ます。


暑い日は マフラーから出る水は少ない!

気温が高いと逆に結露が起きにくいので、水蒸気は水にならずにそのままマフラーから出ていきます。この時水蒸気は目に見えませんが、いつも排気ガスと一緒に放出されていることになります。


こんなことから、水が出ていればエンジンの調子が良い!とは言えません。ただ、水が出ないと調子が悪いとも言えません。なのでマフラーから出る水の量で、エンジンの調子を伺うのはちょっと無理があります


結局、もろもろなことを考慮すると ...

マフラーから水が出ていてもエンジンの調子は悪くない!くらいが妥当な見方です。


マフラーから水が出るのは当たり前。多かろうが少なかろうが、それでエンジンの調子が分かるはずもありませんよね。




最後に

先程も触れましたが、マフラーから出る水分とほぼ同じ量の燃料を私は消費していることになります。ここまで読んで頂いたあなたもそうです。

そして水蒸気はガソリンに限らず、灯油やガスを燃やしても発生します。水素が入った化石燃料を燃やすことには変わりありませんから。

なんだか私達は、エネルギーをただの水に変えて生かされている気がします。そう考えるとガソリンだけではなく、エネルギーは大切に使わなければいけませんね。

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