スマートキーが電池切れしたら!エンジンのかけ方やドアロック解除法など
車のスマートキーが電池切れを起こしたら、普段の操作ではエンジンをかけることはできません。実は、私も経験済みです。
でも、安心してください。電池切れでもエンジンをかける方法 があります。あわせて、ドアロックの解除や電池交換もお手伝いします。
では早速、必要な対処法を選んでください。ドアの鍵が閉まっている方は、最初から順に見ていくことをおすすめします。
ドアロックの解除方法
スマートキーが電池切れを起こした時のために、キーの本体にはメカニカルキーが内蔵されています。
このキーを使えば、ドアロックを解除することができます。
ドアロックを解除すると、クラクションが鳴り続ける場合があります。対処法はエンジンをかけること。詳しくはこの章の後半に書いています。
ロック解除する手順は、次の通りです。
- メカニカルキーを取り外す
メカニカルキーをスマートキー本体から取り外します。ほとんどの場合は、小さなボタン等を押したりずらしたりすることにより引き抜けます。
- キーを差し込んで回す
取り出したメカニカルキーを、車の鍵穴に差し込んで左(②時計まわりと逆)に回してください。
開かないなら、次のことを試してください。
- 逆方向に回してみる
あせっていると、左右どっちに回しているのか分からなくなることも。反対の方向に回してみましょう。 - 少し力を入れてみる
普段は使わないところなので、動きが固いかもしれません。落ち着いて、少し力を入れてみてください。
故障でなければ、これで開くはずです。
ここまで試してもドアロックが解除できないなら、鍵穴の故障ということも考えられます。鍵自体に不具合があれば、メカニカルキーでも開かないかもしれません。
運転席以外の鍵穴があれば、そこでトライしてください。なければロードサービス等を検討しましょう。ちなみに我が家のプリウスは、運転席のドアしか鍵穴がありません。
続いて、ロック解除した直後の注意点です。
ロック解除後のクラクションに注意
ここで知っておきたいのは「ロック解除すると クラクション(警報)が鳴り続けるかもしれない!」ということです。
対処法は「エンジンをかける」こと。
かかれば、クラクションは止まります。
クラクションが鳴る理由は、車のセキュリティシステムが「ピッキング等の不正な方法で開けられたかもしれない」と判断しているからです。
エンジンをかけると警報が止まるのは、車と鍵が通信をして「この鍵は本物だな!」と、セキュリティシステムが認識するためです。
セキュリティシステムが付いていても、通常はロック解除を検知してから数十秒は警報は鳴りません。スマートキーの電池切れのような、ありがちなトラブルを想定しているからです。
また「警告の条件」はメーカーによって少しづつ違います。例えば「3代目プリウス」だと、メカニカルキーでの解錠ではアラームは鳴りませんが、こじ開けられたりした場合には鳴るようになっています。
要するに本物の鍵があれば、ドアロックを解除して「すみやかにエンジンを始動」すれば、クラクションが鳴って周りに迷惑をかけることはありません。
そのためにも、次章の「エンジンのかけ方」をよく理解してから、ロックを解除することをおすすめします。
引き続き、メーカー別のエンジンのかけ方を見ていきましょう。
【トヨタ】エンジンのかけ方
- ブレーキペダルを踏む
足でブレーキペダルを踏みます。 - キーのトヨタマークでパワースイッチに触れる
ブレーキを踏んだまま、スマートキーのトヨタマークで、パワースイッチに触れます。 - ブザー音を確認する
「ピーッ」というブザー音を確認します。 - ブレーキを踏みながら パワースイッチを押す
ブザー音を確認してから10秒以内に、ブレーキペダルを踏みながらパワースイッチを押します。
【日産】エンジンのかけ方
- ブレーキペダルを踏む
セレクトレバーが【P】にあることを確認し、足でブレーキペダルを踏みます。 - キーの裏面でエンジンスイッチに触れる
インテリジェントキーの裏面を、エンジンスイッチに接触させます。 - ブザー音を確認する
「ピピッ」というブザー音を確認します。 - ブレーキを踏みながら エンジンスイッチを押す
ブザー音を確認してから10秒以内に、ブレーキペダルを踏みながらエンジンスイッチを押します。
【ホンダ】エンジンのかけ方
- エンジンスタートスイッチを押す
「ピーピーピー ..」とブザーが鳴り、30秒スタートスイッチが点滅します。 - キーのホンダマークでスタートボタンに触れる
スタートスイッチが点滅している間に、スマートキーのホンダマークをスイッチに接触させます。 - ブザー音を確認する
「ピッ」というブザー音を確認します(約10秒間スイッチが点灯)。 - ブレーキを踏みながら パワースイッチを押す
スイッチが点灯している間に、ブレーキペダルを踏みながらスタートスイッチを押します。
【スバル】エンジンのかけ方
- ブレーキペダルを踏む
セレクトレバーが【P】であることを確認し、足でブレーキペダルを踏みます。 - キーでエンジンスイッチに触れる
ブレーキを踏んだまま、アクセスキーのボタン側を手前に向けて、エンジンスイッチに触れるまで近づけます。 - ブザー音を確認する
「ピッ」というブザー音を確認します(エンジンスイッチが緑色に点灯)。 - ブレーキを踏みながら パワースイッチを押す
エンジンスイッチが点灯してから5秒以内に、ブレーキペダルを踏んだままエンジンスイッチを押します。
【スズキ】エンジンのかけ方
- ブレーキペダルを踏む
セレクトレバーが【P】に入っていることを確認し、足でブレーキペダルを踏み続けます。 - 表示灯を確認してエンジンスイッチを押す
メーター内のプッシュ表示灯が点灯したら、エンジンスイッチを押します(プッシュ表示灯が約10秒点滅)。 - 携帯リモコンの先端でエンジンスイッチを押す
メーター内のプッシュ表示灯が点滅している約10秒以内に、リモコンの先端(ロックスイッチ側)を約2秒間当てます。
【ダイハツ】エンジンのかけ方
- ブレーキペダルを踏む
足でブレーキペダルを踏みます(エンジンスイッチの作動表示灯が緑色に点灯)。 - キーでエンジンスイッチに触れる
電子カードキーのエマージェンシーキーが格納されている側を、エンジンスイッチに接触させます。 - ブザー音を確認する
「ピー」という音を確認します。 - ブレーキを踏みながら パワースイッチを押す
ブザー音から4秒以内にエンジンスイッチを押すと、エンジンが始動します。
スマートキーの電池交換
スマートキーには、こんな電池が入っています。
ボタンのような形をしているので、これをボタン電池といいます。私は100円ショップで買いました。もちろん100円です。
ボタン電池を買う時には「同じ型名のボタン電池」を探してください。100円ショップではレジ周辺に置いてあることが多いようです。型名は電池表面に書いてあります(CR1632など)。
電池交換の方法は、スマートキーを開けて中のボタン電池を換えるだけです。難しくはありません。
電池は自分で交換すると無料(電池代は別)ですが、ディーラーなどで交換すると有料です。メーカーにもよると思いますが、交換代(電池込)で1,000円程度です。予備キーも含めて交換しておきましょう。
スマートキーの電池交換は、タイプにより手順が変わります。具体的な作業手順は、別の記事に書いています。
写真で分かりやすく「メーカー別に説明」しています。また、電池交換を頼めるお店や料金もご案内しています。交換の際にはぜひ参考にしてください。
おさらいと まとめ
スマートキーの電池が切れでも、冷静に行動すればトラブルは乗り切れます。対処法を知っていれば問題ありません。
さて、おさらいです。
メカニカルキーを使えば、キーの電池がなくても鍵は開けられます。ただクラクションが鳴る場合があるので、すみやかにエンジンを始動してください。
エンジンのかけ方はメーカー別に微妙に違いますが、基本的な操作はほぼ一緒です。なので、理解してしまえば今後他メーカーの車に乗り換えても役に立つはずです。
最期に、本当にエンジンのトラブルであれば、スマートキーが原因ではないかもしれません。基本的なトラブル対処法も押さえておけば万全です。