ヘッドライトの黄ばみ除去!DIYでやるプロ級ピッカリ術

2016年3月15日

「ヘッドライトの黄ばみを取りたいっ!」こんな気持ちになるのは、愛車への思いがあれば当然です。くすんだライトは、ドライバーの気持ちまでも曇らせますからいただけません。

そんな傷んだライトも、黄ばみを取ればピッカリと復活します! ただ問題は、プロに頼むか ..自分でやるか?

答えは、プロと同じ方法をDIYで再現する!

節約するなら、これが正解でしょう。

備えあれば憂いなし。つまり「黄ばみ取りの知識」があれば、プロにも負けないくらいに、ピッカリさせることが可能です。

私の歴代の愛車でも、あれやこれやと黄ばみの除去を試みました。結果は上手くいったり、いかなかったり。その失敗の原因は、正しい方法を知らなかったことに尽きます。

そんな経験から、ヘッドライトの「黄ばみの除去」についてまとめてみました。今回は、誰でもやれる「DIYでやるプロ級ピッカリ術」です。

プロの技をガッチリ理解する

ヘッドライトの黄ばみ取りをプロに頼むと、それなりに高い効果が得られます。理由は「黄ばみの原因」を良く知っているから。そして、その取り方がとっても効果的なんですね。

つまり、プロの施工方法を上手に再現すれば、あたかも「プロが磨いたような輝き」を取り戻すことができるはずです。

そんな輝きを出すためにも、まずは「プロの技」をガッチリと理解してしまいましょう。それが、愛車のライトをピッカリと復活させる第一歩です。

プロが使っている技とは?

プロが使っている技とは、黄ばみの原因である「劣化したライト表面」を、サクッと削り取ってしまうという大胆な方法です。

黄ばみの原因について

黄ばみのほとんどは、ライト表面の「劣化による変色」が原因です。また、大抵コーティングも傷んでいるので、それも取り除く必要があります。

黄ばみの原因についての、詳しい記事はこちら。

黄ばみを確実に取るには、ライトの表面を劣化の程度に合わせて削らないといけません。ひどければ多めに、軽ければ少なくです。具体的には、耐水ペーパーを使って磨いていきます。これが、もっとも効率が良くて確実な方法ですから。

その後にコンパウンドで磨いていきます。有料の「ヘッドライト磨きサービス」のほとんどが、このやり方を取り入れています。

プロの技が光る作業工程

プロの作業内容を、実際に見てみましょう。かなり効果的な方法なので、施工後はピッカリと光ります!

さすがにプロの作業だけあって、手際がいいですね。そして、肝心の作業工程をまとめると次のようになります。

プロの黄ばみ取り作業工程
  1. サンダーで表面を削る
    粗め → 中め → 細め
  2. ポリッシャーで磨く
    細め → すごく細め → 超微粒子
  3. 硬化剤を塗る
    業務用の硬化剤を使用

※ 最初に「ぐぅ〜ん ぐぅ〜ん」と、ライトを削っている電動工具がサンダー。その次に「シュイーン シュイーン」と、磨いているのがポリッシャーです。

この作業の基本は、耐水ペーパーとコンパウンドを粗いものから細かいものへと順番に使用すること。粗めでサクッと削り、そこで出来た傷をより細めで徐々に消していく。考え方はすごくシンプルです。

では今度は、このプロのやり方をDIYで再現してみましょう。

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プロの技を DIYで再現する

ヘッドライトの黄ばみ

DIYでも工夫をすれば、「プロの技」をかなり近いレベルで再現できます。具体的な作業は、次の通りです。

DIYでの黄ばみ取り作業工程
  1. 耐水ペーパーで表面を削る
    粗め → 中め → 細め
    例:#1000 → #1500 → #2000
  2. コンパウンドで磨く
    細め → すごく細め → 超微粒子
    例: #3000 → #7500 → #9800
  3. コーティング
    クリーナーを使っての脱脂
    市販のコーティング剤を塗布

基本的にはプロの作業手順と変わりません。ただ、サンダーやポリッシャーなどの工具がない場合には、それなりの時間と労力がかかります

ですから「時間に余裕がある方」は手作業で頑張って、「お金に余裕のある方」は工具を準備すると楽です。

なにはともわれ「DIYでの作業例」を見てみましょう。この動画の場合は、すべてが手作業です。やれば出来ます。

見ていただいた通り、作業自体はそんなに難しいものではありません。ただ、耐水ペーパーやコンパウンド等のグッズを選ぶ時には、それなりに吟味することが必要です。

グッズ選びのポイントと おすすめ品など

黄ばみ取りで使う「グッズを選ぶ時のポイント」と「おすすめ品の一例」をご紹介します。

1. 耐水ペーパー

耐水ペーパーはライトのダメージに応じて選びましょう。黄ばみがひどいなら粗目から細めまで。黄ばみが軽いなら細めだけでもOKです。

#2000(細)クラスのペーパーは、ネット購入が便利です。ホームセンターでも、見つからないことがあります。

さらに、#1000(粗め) #1500(中め) #2000(細め) の番手が全部入っているセット品が便利です。

ペーパーでの「ヘッドライト磨き」については、詳しい記事があります。粗さの選び方や、磨き方の参考にしてください。

2. コンパウンド

コンパウンドは、容量が少なくても単価が安いものを選びたいですね。もったいなくて3種類も買えませんから。ライトを磨くだけの量があれば十分です。

これもセット商品がお得です。SOFT99のものは、そこそこ粗いものから超微粒子まで3本セットになっています。

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番手は、傷消し用(#3000)、仕上げ用(#7500)、それから超鏡面用(#9800)。さらに専用のスポンジが3個入っているので、それぞれの工程(番手)で使い分けられで便利です。

3. コーティング剤

一番悩むのが、コーティング剤です。価格もピンキリですが、ここはやはり実績のあるメーカーのものが安心です。持続性も高いですから。

具体的には、半年くらい持続するものがおすすめ。ワコーズならプロの業界でも実績もあって、ヘッドライト専用のものがあります。

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さらに説明書通りの完璧な作業をするなら、コーティングをする前に「ライト表面の脱脂」をします。その際には、ワコーズ推奨のクリーナーを使います。

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コーティング剤について

その他のコーティング剤についても、こちらの記事で詳しく書いています。プロ向けから市販品まで、値段はやはりピンキリです。

その他、マスキングテープなどは必要に応じて揃えましょう。[wpap service="with" type="detail" id="B005JWNYPM" title="3M マスキングテープ 車両用 7巻入 18mm×18M 243J 筒"]

もしガムテープで代用するなら、「1回服に貼った後」に使うと作業後に取れやすくなります。そして塗装も痛めません。

DIYで 失敗しないために

ここまで来たら後はやるだけです。ただ、せっかくのDIY! 「失敗しないためのコツ」にちょっと触れておきます。なんだか、過去の私がやらかしてしまったものばかりですが。

失敗しないポイント
  • 耐水ペーパーは 水を切らさない

耐水ペーパーで研磨している時は水を切らさないこと。作業中に乾いてしまうと、ペーパーが目詰まりを起こして番手本来の効き目が得られません。コマメに水をかけながらこすりましょう。

  • コンパウンドのスポンジは 使いまわさない

粗めのコンパウンド」で使ったスポンジを使いまわさないこと。大き目の粒子がスポンジに残っていると、仕上げの時に傷が入ってしまいます。スポンジは種類に応じて必ず変えましょう。

  • 強すぎるクリーナー(脱脂用)は 使わない

ヘッドライトの素材は、ほとんどがポリカーボネイトです。いわゆるプラスチックですので、強すぎるクリーナーを使うとライトを痛めてしまいます。

ちなみにワコーズの製品でも、「BC-9」と「BC-8」の似たような製品があるから要注意です!

この作業ではライトに優しい「BC-9」を使いましょう。「BC-9」は速乾性が高く、樹脂への侵食性が少ないパーツクリーナーです。

  • コーティング剤はケチらない

作業でいくら頑張っても、コーティングの質によっては効果が持続しないことがあります。高級だから良いとはいえませんが、半年程度は効果が持続する「ヘッドライト専用」のものがおすすめです。ただ、効果の期間は環境によりけりです。

まとめ

ヘッドライトの黄ばみ除去は、心配するほど難しいものではありません。内容はこれまで見てきた通りですから。やる気さえあれば、DIYでもプロ級の効果が期待できます

少し長くなりましたので、今までのポイントをあげておきます。

ピッカリ術の おさらい
  • プロの技を ガッチリ理解する
  • プロの技を DIYで再現する
  • DIYで必要なグッズ
    1. 耐水ペーパー
    2. コンパウンド
    3. コーティング剤
  • 失敗しないポイントを知る

DIYって、分かってしまえば「当たり前なこと」が多いですね。ただ私のように、失敗してから学習するパターンはあまりおすすめできません。愛車のメンテナンスなので、それはそれで楽しいのですが。

それから最後にもう1つ。本当のプロに頼む方法も見ておきましょう。例えば、オートバックス。もちろん手間は掛かりませんが、費用は掛かります。

オートバックスの黄ばみ取り価格
  • ヘッドライト・ポリッシュ(磨きのみ)
    左右で 3,000円(税抜き)〜
  • ヘッドライト・コーティング(磨き含む)
    左右で 5,000円(税抜き)〜
ガラスコーティング専用のメンテナンスクリーナー

ただプロの仕事といえども、「輝きの持続」には限界があります。黄ばみ取りとコーティングの方法は、基本的には同じですから。経験上では、もって1年くらいでしょう。

長い目で見ると、DIYの方が安く済みます。初期費用は掛かりますが、やってみる価値はありますよ。そしてなにより、愛車のメンテナンスを楽しめます。「キラリと輝くライト」を眺める時の、満足感がなんともいえません。まさに一石二鳥です^^

今回の記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。ぜひ、思いっきりDIYを楽しんでください!

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2016年3月15日ヘッドライト