スタッドレスタイヤの寿命!年数はどれくらい?



タイヤ交換の作業
スタッドレスタイヤの寿命って、年数はどれくらいなんでしょうか? 世間では「スタッドレスの寿命は3年」とよく言われています。ただこれは「平均の年数」であって、あなたのタイヤに当てはまるとは限りません

タイヤの寿命は、走行の状況や環境によって変わってきます。寿命かどうかを判断するには、それを見極めるための基本を押さえておく必要があります。


今回は「基本になるチェックポイント」を使った見極め方と、それだけでは分からない場合の判断の仕方もご紹介します。

あなたのスタッドレスタイヤは、

  • そろそろ 限界なのか?
  • もしくは まだまだ使えるのか?
愛車の使用状況も踏まえて、ジャッジしてください。

また、長い年数スタッドレスを使い続けると、性能はどう変わっていくのか? 過去に6年間同じスタッドレスを履き続けた経験から、その感想もあわせてご紹介します。

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寿命のチェックポイントは2つ

タイヤのパターン
スタッドレスタイヤで安全に走行するには、次の2つのポイントが重要とされています。

チェックポイント

  1. 溝の深さ   ・・ 半分以上
  2. ゴムの柔らかさ・・ 硬化していないこと

これらを判断材料にして、寿命を見極めます。冒頭でも触れましたが、タイヤの寿命は平均年数ではなく、個々の状態で判断しなければなりません。

なぜなら、溝の深さは「走行距離」で大きく上下しますし、ゴムの柔らかさは「タイヤの特製や保管状態」でも変わってきます

夏タイヤとは違った判断が必要ですから、それぞれを詳しく見ていきましょう。



1. 溝の深さ

タイヤの溝の深さが半分以下になると、スタッドレスとしての効果はなくなります。つまり「1〜2年目のスタッドレス」でも、そうなれば寿命です。

※ 夏タイヤで判断する「スリップサインとは別の見方」ですので注意してください。


「溝の深さ」の見分け方
溝の深さの見分け方は、プラットホームというもので判断します。タイヤの溝をよ〜く見ると、タイヤ一周につき4個の出っ張りがあります。これがプラットホームです。

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プラットホームを探す時には、タイヤの側面にある矢印を目安にしてください。その矢印の方向にプラットホームがあります。

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プラットホームの出っ張りと、溝の深さが同じになると「溝の深さが そろそろ半分になりましたよっ!」というサインなのです。


タイヤがすり減ってプラットホームが出ると、こうなります。

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これでは、スタッドレスタイヤとしては使えません。


ただ、プラットホームはスリップサインより「高い出っ張り」なので、スリップサインが出るまでは(規則的には)夏タイヤとして使うことはできます

プラットホームとスリップサインの高さ

  • プラットホーム 約5mm
  • スタッドレスタイヤ(新品)の溝の深さは、通常のものなら約10mm。プラットホームはその半分の高さなので、約5mmです。

  • スリップサイン 約1.6mm
  • タイヤの溝の深さに拘わらず、普通は同じ高さです。

しかし、気温が高い時に使用すると制動距離等に問題が出てきますので、あまりおすすめはできません。詳しくはこちらに書いています。>>> スタッドレスを夏に使用する!それってホントに大丈夫?



2. ゴムの柔らかさ

スタッドレスタイヤは製造から年数が経つにつれ、ゴムが硬くなって「雪や氷上での摩擦性能」が落ちてきます

このゴムの柔らかさでの見分け方が、最も難しいところです。見た目や触っただけでは、なかなか判断がつきません。


柔らかさでの見分け方
一般的には、ゴムの硬度計というもので「タイヤの柔らかさを測り それで判断する」とされています。

ゴム硬度計の測定値
硬度計の針が緑の範囲に入っていれば、まだやわらかい。黄色はそろそろ。赤なら固くなっていると表示してくれます。ある基準より柔らかければ「まだ寿命ではない」、硬ければ「もう寿命である」という訳です。

ただしこの方法は、自分でやるにはよほど経験がないとおすすめできません。というのも、メーカーやタイヤの性能によって「新品の時からゴムの柔らかさが違う」からです。

もともと柔らかさが違うタイヤを「一定の硬度になったから」といって、すべて寿命だと判断するのは無理があるでしょう。

つまり、ゴムの柔らかさで「もう寿命なのか?」という判断は、極めて難しいものになります。


■ 自分で判断がつけられない時には

例えばブリヂストン系列のタイヤ館では、当たり前ですがブリヂストンのタイヤを多くメンテナンスしています(ちなみに上の写真の硬度計もブリヂストン製です)。

なのでブリヂストンのタイヤであれば、新品から劣化したタイヤまで多くのデータが蓄積されています。

つまり、そのような経験豊富なプロショプでは、豊富なデータを元に的確な判断をもらえるはずです。お近くに良心的なショップがあれば、相談してみても良いと思います。



それでも自分で判断したい場合には、どうするのか?

私は、過去のデータに頼ることにしています。具体的には「実際に年数の経ったスタッドレスタイヤが どれくらい使い物になるのか?」といった事例を見て参考にしています。

特に重視したいところは、

  • 経過年数による制動距離の変化
  • ゴムの柔らかさによる寿命(年数)
この2つです。

おもしろい事例がありますので、引き続き見てみましょう!




ゴムの柔らかさと 制動距離

ゴムの柔らかさで、制動距離は変わるのか? そんなことを調べていたら、年数が経過したスタッドレスタイヤの、性能を知ることができる興味深い実験がありました。

雪道と氷上に分けて、新品・5年・10年経過したスタッドレスの制動距離の違いが見られます。

公的機関のテストではありませんが、かなり参考になりますよ。



雪道での 制動テスト


雪道では、溝があれば「年数がたっても それなりに効果がある」ことが分かります。ただ、10年以上のタイヤになると、新品との制動距離の開きが大きくなっています。

ここは、製造後5年くらいに抑えたいですね。



氷上での 制動テスト


少しばらつきはありますが、テストで使われている国産有名メーカー(たぶんブリヂストン)の結果は、年数が経過するごとに制動距離が伸びています。

ここは、新品との差が2メートルに収まっている製造後3年〜5年くらいが限界かな。




ゴムの柔らかさは 何年くらい持つのか?

先ほどの実験により、ゴムの柔らかさが制動距離に影響することは分かりました。

では、ゴムの柔らかさは何年くらい持つのか? メーカーの話を聞いてみましょう。


メーカー動画による 検証

ネッツトヨタの動画によると、保管状態が良ければ2年程度は安全性が変わらないと言っています。動画の作成元は、おそらくグッドイヤーです。


この動画でちょっと注意したいのは、作られてから2年程度は大丈夫!と博士が言っていることです。使用した年数ではありません。

つまり、実際に使用していなくても「スタッドレスの ゴムの劣化は進んでいく!」と言うことですね。

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スタッドレス 6年目の使用感

最終的に大事なのは、実際に走ってみてどうなのか? 6年目に入ったスタッドレスタイヤの使用感です。もちろん個人的感覚なので、ひとつの例として参考にしていただければと思います。

また、タイヤの使用感は「走行する路面の状況」によってずいぶん変わってしまいます。なので、①雪道②シャーベット③アイスバーンに分けて感想を分けてみました。


① 雪道

雪道
タイヤの溝が半分以上残っていることが前提ですが、雪道はそれほど問題ではありません。ただ、圧雪路の場合は滑りやすくなるので、それなりに慎重さが必要ですね。

新品と比べて7割くらいの性能



② シャーベット

シャーベット状の路面
路面としては、雪が溶けてシャリシャリの状態ですが、そんなに問題は感じられません。

新品と比べて7割くらいの性能



③ アイスバーン

アイスバーンの路面
一番の問題は、アイスバーンです。新品のスタッドレスタイヤでも、滑ることもある恐怖のアイスバーンです。

鏡のように光るつるつるの路面は、6年目のスタッドレスではかなりきつい!

新品と比べて3割くらいの性能


個人的感覚で言わせてもらえば、アイスバーンで新品当時の性能を求めるのは「2〜3年目まで」と考えていいでしょう。

それでも、夏タイヤに比べれば雲泥の差ですが、新品の時の性能を期待するのは非常に危険です




まとめ

スタッドレスタイヤの寿命
「スタッドレスタイヤが 5〜6年使えるか?」と聞かれたら「使えます」と答えることもできます。しかしそれは、溝の深さや 走る路面の状況によりけりです。

性能は年々、明らかに低下していきます。特に、アイスバーンについてはゴムの硬化の影響で、新品のタイヤよりも制動の距離が危険なくらい伸びるのは間違いありません


結論としては、

スタッドレスタイヤの寿命は

  • アイスバーン性能を考慮するなら 2〜3年
  • アイスバーン性能を除外するなら 5〜6年


氷上での制動実験の結果と、タイヤメーカーも保管状態が良ければ「2年は大丈夫」と言ってること、それから実際の使用感予算を考えた妥協点です。もちろん溝が残っている場合ですが。

後は、あなたの環境と車の使い方 ...これに合わせて判断するしかありません。




最後に

タイヤの技術は年々進化しています。特にスタッドレスはそれが顕著ですよね。そしてメーカー同士の開発競争も見どころです。

スタッドレスは販売時期やメーカーによっても性能が変わってきますから、そんなところに視点をおいてタイヤを見てみるのも面白いですよ。


それから良いタイヤを少しでも安く手に入れるのなら、ネットで買って持ち込みで交換してもらう手もあります。

>>> タイヤ交換の持ち込み工賃は?スタンドが穴場だっ!

同じ予算でも、ワンランク上のタイヤが狙えますよ。

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