車にコーティングしたら!その洗車方法では傷が付く?
我が家のプリウスは、購入時にコーティングを施工しました。その理由は、洗車が楽になると聞いたからです。
- 水洗いだけで 汚れが落ちる!
- いつまでも ピッカピカッ!!
う〜ん、魅力的な言葉です。でも実際の洗車は、そんなに単純ではありません。
我が家の30年にわたる愛車のなかで、3台は色が黒でした。現在の3代目プリウスも黒です。好きなんですね〜黒が(笑)。
でもご存知の通り、黒はキズが目立つ! だからこそ「どんな洗車方法なら キズが入りにくいのか?」を試行錯誤してきました。
そんな経験から今回は、カーコーティングをした後に「出来るだけ傷を付けない洗車方法」をご紹介します。汚れの落とし方では、意外な方法も効果的です。
コーティング車の おすすめ洗車方法
私が自宅で洗車する時に、大事にしている基本は次の3つです。
- 水と泡を掛けて3分間待つ
- 3分待ったら擦らず洗い流す
- できるだけ綺麗な泡でなでる
こんな洗車の工夫が功を奏してか、今でも我が家のプリウスはそこそこ綺麗なボディを保っています。
コーティングすると、確かに汚れは落ちやすくなります。ただそれでも、洗車方法を間違うとせっかくの愛車に傷を付けてしまうことになるんですね。ちょっとした工夫で傷の入り方が少なくなりますから、かなりオススメな洗車方法です。
では、それぞれを少し詳しく見ていきましょう。
泡を掛けて 3分間待つ
水を掛けて、すぐに洗い出してはいけません。その洗車方法では、あなたの愛車に傷が付いてしまいます。
洗車で私が最初にやることは、泡を掛けて待つことです。
- 泡を掛けて ...様子を見ながら待つ ♪
- 泡が流れたら ..泡を足してさらに待つ ♫
ボディに掛ける泡は、すぐ流れてしまわないような「きめ細かい泡」が適しています。理想の泡の状態はこんな感じです。
そして、どれ位待つのかと言うと約3分。「そんなに待てない」と思われるかもしれませんが、カップラーメンの待ち時間とおなじ程度です。慣れの問題ですから、やってみてください。
そしてこの狙いは、ボディの汚れを柔らかくすること!
洗車で入る傷を少なくするには、とにかく汚れを柔らかくして落ちやすくするのがコツです。なので、この待ち時間はおいしいラーメンを作る時と同じ位 ..いやそれ以上に大切なんですね。
コーティングが効いていれば、3分待つだけでも汚れはかなり落ちやすくなります。逆にそれまでは、汚れはまだ硬くこびりついています。
話は変わりますが、以前「NHKのためしてガッテン」で興味深い企画をやっていました。プロ・アマ対抗で「汚れた食器をいかに早く綺麗に洗えるか?」そんな対決です。
もちろんプロに軍配が上がるわけですが、その時プロがやっていた技は【食器を水につけて10分待つ】でした。そうすると面白いくらい簡単に、汚れが落ちるんですね。
対してアマは、最初から「ゴシゴシ…ゴシゴシ」。食器なら傷つかないので構いませんが、傷の入りやすい車ではとてもオススメできません。
ちなみに、泡を掛ける時にはケルヒャーみたいな高圧洗浄機があれば便利です。泡を自由自在に飛ばせますので、すこぶる作業が捗ります。
なければ、バケツで泡を作っちゃいましょう。うまく作れば、こんなきめ細かな泡が出来ます。
慣れるまではちょっと大変ですが、愛車のためです。鼻歌でも歌いながら、楽しくやりましょう♪
例えば、こんな洗車セット(Amazon)があれば便利です。
汚れを擦らず洗い流す
ボディに泡を掛けて3分経ったら、浮いた汚れを水を掛けて良く洗い流します。この時はまだ、スポンジ等でボディを擦らないことです。
傷が入る原因は、ボディとスポンジ等の間に入る込む汚れです。この汚れには細かな砂などが含まれていますから、そんな状態で擦るとサンドペーパーでボディを触っているようなものです。
傷を付けない為には、ボディを触る前にいかに綺麗な状態に持っていくかがカギになります。
1回目は、あくまで水の勢いだけで洗い流しましょう。コーティングをしているとはいえ、ここで擦ると傷が入ってしまいます。
また、待っている間に泡が消えないように注意します。沢山の泡を残しつつ、洗い流すのがこれまた理想です。軽い汚れだと、コーティング車はこの作業だけでもかなり綺麗になります。
できるだけ綺麗な泡でなでる
次に、残っている汚れをもう一度泡を付けて落としていきます。
この時のポイントは、
- できるだけ綺麗な泡で洗う
- スポンジはコマメに洗う
- スポンジを洗うバケツは別に用意する
この3つです。
傷を付けないためには、綺麗な泡でなでるように洗うことです。そのための泡をバケツで用意します(高圧洗浄機を使用する場合は、そのまま泡を掛けてOKです)。
洗車途中では、何回もスポンジを洗います。もちろんスポンジを洗うバケツは、泡を作ったバケツとは別にもう1つ用意しておきます。
スポンジを洗う目安としては、ルーフが終わったら1回、ボンネットが終わったら1回、といった具合にコマメに洗いながら、その都度新しい泡を付けながら洗車します。
なぜこんなことをするのかと言うと「車に傷を付けてしまう」のは、2つの作業時だからです。
- 汚れたスポンジで洗う
- 固いタオルで水気を拭き取る
ボディに触るのはこの2つだけですから、逆にここさえ注意すれば傷が入りにくくなります。
最後に水気を拭き取ります。先程も触れましたが、ここも傷が入りやすい工程です。マイクロファイバーみたいな、柔らかい素材を選んで優しく仕上げましょう。
取れない汚れは 適切なクリーナーで
ここまで頑張っても、取れない汚れは取れません。
頑固な汚れは、
- 虫汚れ
- タール・ピッチ
- 水垢
ほぼこの3つです。
こんな時に、最初に試すのはコーティング専用のメンテナンスクリーナーです。これはコーティングすれば大抵付いてきます。
基本はこのクリーナーだけです。それでも取れない頑固な汚れには、それぞれに適したクリーナーを使うしかありません(あくまで、どうしても取れない部分だけに私は使っています)。
例えば虫汚れには、虫汚れクリーナー。高速道路を走った後などに、たくさんついた虫汚れにや鳥のフンもこれで良く取れます。
タールやピッチなどの、頑固な油性汚れにはピッチクリーナー。トラップネンドでも落とせますが、傷が入りやすいので私はオススメしません。
それから手強い水垢。市販の水垢クリーナーは研磨剤が入っていることが多いので使わない方が懸命です。コーティング専用のクリーナーで、根気よく時間を掛けて落としましょう。
最終的にコーティングを保護する意味でも、再度専用クリーナーで仕上げます。
まとめ
汚れは、落とそうと思って擦ると傷が付きます。ただ、それを嫌がって洗車をしないと、汚れはさらに落ちにくくなります。
難しいですね。私が思うに「愛車を傷つけたくない気持ち」と「きれいに乗りたい気持ち」のバランスが取れていれば結局良いのだと思います。
さて、おさらいです。
コーティング車での洗車の基本は、
- 水と泡を掛けて3分間待つ
- 3分待ったら擦らず洗い流す
- できるだけ綺麗な泡でなでる
この3つでした。
この中に、ひとつでも気になるところがあったらぜひ試してみてください。あなた流の洗車のやり方が見つかるかもしれません。
洗車については、面白いかもしれないこんな記事もあります(笑)。洗車後に雨が降ってもムダにはなりません。