地震に強い水槽を作る!器具も魚も吟味して揃えよう
「アクアリウムで癒やされたい!」とはいえ、地震が起きると水槽の水が溢れ出さないかと心配ですよね。
さらに熱帯魚なら、停電による水温低下にも気を配らなくてはいけません。そして困ったことに、地震はいつどこで発生するか分かりません。
でも、地震が心配だから諦めますか?
そこで諦めるのは、とてももったいないですね。理由は、地震対策をした水槽を作れば、リスクが大きく減るからです。
ぜひ、素敵なアクアリウムで癒やされましょう! ポイントを押さえれば、地震に強い水槽作りは難しくありません。
地震対策のポイント
地震の時に水漏れや熱帯魚を失わない様に、以下のポイントを押さえて地震対策をしましょう。
- 水槽材質との形状
材質はアクリルで、フチの形に気をくばる。 - 熱帯魚の種類
生命力の弱いものはさける。 - フィルター(ろ過装置)の種類
水槽の水位を低く出来るものを選ぶ。 - ヒーターとサーモスタット
空焚きを防ぐ仕組みを作る。
最初から地震を想定しておけば、いざという時に慌てずに済みます。ひとつひとつは難しくありません。では早速、これらのポイントを順に見て行きましょう。
地震に強い水槽について
まず最初に、水槽の選び方について。これがなければ始まりません。その材質や、フチの形状などについてご説明します。
水槽はアクリル製
水槽の材質は、アクリル製がおすすめです。なぜなら、地震で万が一水槽が落ちてしまっても、ガラスの水槽より割れにくいからです。
しかしアクリル製は、ガラス製より値段が高くなってしまいます。予算の関係で、ガラス製を選ぶ場合は厚みがあって丈夫なものを選びましょう。あまり安いものは、ガラスが薄くて耐久性がないものもありますから気を付けてください。
フチなしよりフチありがいい
また最近はフチなしの水槽もよく見かけますが、出来ればフチありの水槽を選んでください。
地震で揺れた水がフチではね返されて、こぼれにくいからです。特にマンションなどの集合住宅では、水のトラブルは極力さけたいものです。
水槽マットは大事
水槽の下には、水槽専用マットを敷いてください。地震の時には「水槽が滑り落ちる」のが一番怖いので。水槽がすべらないようにしておくと安心です。
水槽台は重心の低いものを選び、ジェルタイプの耐震マットや耐震ベルトなどで台ごと倒れないように工夫してください。
地震に強い熱帯魚について
水槽が決まったら、それに見合った熱帯魚と飼育する数を検討しましょう。
ペットショップには、色々な熱帯魚が売っています。なので、ざっくりと好みの魚を絞っておくことも大切です。その後にショプの方に相談すると、参考になるアドバイスをくれるはずです。
安くて飼育しやすい熱帯魚
アクアリウムの経験があまりない場合には、丈夫で飼育しやすい熱帯魚を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、地震のときは熱帯魚をかまっていられませんから。なので、最初はあまり手のかからない魚を選ぶと安心です。ついては、高価な熱帯魚は避けましょう。
ディスカスとかすごく綺麗な魚もたくさん売っていますが、飼い方が難しい熱帯魚には要注意。こういった種類は、少し慣れてきてからでも遅くありません。
おすすめはネオンテトラ
最初は、ネオンテトラなどが丈夫で性格も温厚でおすすめです。たくさん飼えば、群れで泳ぐ姿がキラキラと輝いて大変癒されます。
でもあまりたくさんの魚を狭い水槽で飼うと、水質が悪くなる時間が早くなって水換えなどの、メンテナンスが大変になってしまいます。
魚の数に対して水の量の余裕があったほうが、ある程度放っておいても水質が長持ちします。例えば60センチ幅の水槽だと、20匹くらいまでにしておいた方が無難です。※ ネオンテトラくらいの大きさの場合
地震に効果のあるフィルター(ろ過装置)について
フィルターには色々な種類があります。これについては、可能であれば外部フィルターをおすすめします。ちょっと上級者向けにはなりますが、地震対策には効果があると私は考えています。
おすすめは外部フィルター
少し値段が高くなりますが「外部フィルター」が地震対策には良い選択だと思います。
理由は、地震が起きた時に水がこぼれないように、水槽の水を低く(6〜7分目)しておきたいからです。
水槽の上に置く上部フィルターや、水槽のフチにかける外掛式タイプのものは、水面をあまり低くすることが出来ません。またずれ落ちてしまうと大変です。
もし上部フィルターなどを使う場合は揺れても、ずれないように固定するなどして工夫してください。
どのメーカーを選ぶ?
外部フィルターでもあまり安いものは、耐久性がなく長く使えないものがあります。
例えば、エーハイムなどの、有名メーカーを選んでおくと安心できます。また外部フィルターには消耗部品がありますので、その部品だけを交換すれば結局長く使えてそれなりの価値があります。
大体のお店では、エーハイムななら部品を取り扱っていますので後々困りません。
ヒーターとサーモスタットについて
ヒーターは水温を上げるもの。サーモスタットは水温が上がり過ぎないように、ヒータの電源を入れたり切ったりするもの。この2つは別々に売っていたりします。
2ついっしょの一体型
ヒーターとサーモスタットの一体型を選ぶと、サーモスタットが必要なくて配線もスッキリします。大体あらかじめ設定された温度を保つタイプなので、温度を変えることは出来ません。
逆に常に一定の温度になるので、間違いがなくて扱いが簡単です。
例えばネオンテトラの場合だと25℃くらいが、適温ですので水温を26℃くらいに保つものを選ぶと良いでしょう。
ワット数は60センチ幅の水槽で、100ワットから200ワット程度のものを環境にあわせて選んでください。
一体型は空焚きがない
一体型は,ヒーターと温度センサーが一緒なので、地震の時に良いところもあります。
地震の時に水がこぼれてセンサーが水の上に、に出てしまい水温が上がりすぎてしまうというトラブルが防げます。
あわせて少ないワット数のものを2つ使うと、ヒーター故障による水温低下で熱帯魚を死なせてしまうことを防げます。
おさらいと まとめ
水槽作りのポイントを、もう一度見ておきましょう。
- 水槽材質との形状
材質はアクリルで、フチの形に気をくばる。 - 熱帯魚の種類
生命力の弱いものはさける。 - フィルター(ろ過装置)の種類
水槽の水位を低く出来るものを選ぶ。 - ヒーターとサーモスタット
空焚きを防ぐ仕組みを作る
このように器具も魚も吟味して揃えることが、地震に対する1番の対策になると私は思っています。
そして水槽は、セッティングして1週間くらい経てばバクテリアが効いてきて水が透明になってきます。熱帯魚を入れる時には、水が落ち着いてからにしましょう。分かりにくい所は、お店の方に聞いて確認してみてください。
一度落ち着けば、手間はそんなに掛かりません。あなたも地震に強い水槽を作って、キラキラと輝く癒しの空間を手に入れてみましょう!