スタッドレスの比較2016!ヨコハマの性能が凄すぎる?
スタッドレスタイヤを比較する時には、性能がもっとも大切で気になる部分です。そしてスタッドレスは、新開発される度に性能が進化をしていますので「新製品の動向」から目が離せません。
開発年が新しいタイヤが「性能が高い」とは一概には言えませんが、新製品が出る度に性能が上がっているのは事実です。
ただ「毎年新製品が出るか?」と言えば、そうでもありません。
大手タイヤメーカーでも、新製品が出るサイクルは早くて2〜3年です。スタッドレスを選ぶ時には、こんな情報をいち早くキャッチして、少しでも自分に合ったタイヤを選びたいものです。
そんな中、2015年に満を持して登場したのが、ヨコハマタイヤの新製品「 iceGUARD 5 PLUS 」 です。
現在、我が家のプリウスはブリヂストンの BLIZZAK VRX ですが、その前はヨコハマの iceGUARD 5(従来品)を履いていました。
その経験から、氷上性能や耐久性、それから省エネ度について、2つのタイヤをガツッと予測比較してみます。
注目の新製品 iceGUARD5 PLUS
ヨコハマの新スタッドレスの名前はiceGUARD 5 PLUS(2015年発売)です。「 iceGUARD 5 」のシリーズ名はそのままで、最後にPLUSの表記が付け加えられています。
このことから、ヨコハマが得意とする吸水ゴムのような「基本的な技術はそのまま踏襲」されていて、それらをさらに進化させているのが伺えます。
では早速、特に進化が激しい次の3つに視点を当てながら性能を見てみましょう。
- 氷上性能
- 耐久性
- 省エネ度
① 氷上性能

「 iceGUARD 5 PLUS 」の氷上性能については、かなりの高性能が期待できます。新しいスーパー吸水ゴムが採用されていて、iceGUARD5より吸水率が20%アップしていますから。
もともとヨコハマの吸水ゴムは、前作のiceGUARD5からかなり高い評価を得ています。この吸水性をさらに進化させている訳ですから、世界でもトップクラスの性能であることは間違いありません。氷上テストでも、iceGUARD5より7%短く止まるとのデータが公表されています。
ただ「ブリヂストンのBLIZZAK VRX」も、発泡ゴムで良く止まります。製法はヨコハマとは違いますが、小さな泡が効果を発揮するところは同じです。
VRXに買い替えた時の感想は、iceGUARD5よりも優秀だなと感じました。特に、停車するために減速する時の安定感はさすがです。
そうは言っても、以前から劇的な差はありませんでしたから、iceGUARD PLUSの性能向上の幅を考えると、もはや同等のレベルに達しているのでは?と思います。もちろん、個人的感覚が前提です。
② 耐久性

スタッドレスとしての「 iceGUARD 5 PLUS 」の耐久性については、ゴムの柔らかさがより長く維持できるとのことで、他のメーカーとの差別化が図られています。
ヨコハマのデータによれば、滑りにくさを表す摩擦係数の低下が、iceGUARD5の約3分の1になっています。
4年後でも摩擦係数の低下が約3分の1と表現しているのは、国内メーカーでもこのタイヤしかありません。対してVRXは、3年後で摩擦指数の低下が約3分の1との表現です。
こればかりは長く履いてみないと分かりません。ただ、旧製品のiceGUARD5でもかなり優秀でしたので、ここはヨコハマの逆転勝利かな? そう感じます。
それからもう1つ。どちらのタイヤも触って分かるほどゴムが柔らかいので、ドライ路面にたいする耐久性はあまり期待できません。
③ 省エネ度

「 iceGUARD 5 PLUS 」は「新開発の低発熱ベースゴム」が採用されていて、エネルギーロスが非常に少ないタイヤになっています。つまり省エネ性が高いタイヤです。
ロスの少なさを表す性能指数が、従来品の「iceGUARD5」より32%アップしていますから、かなり優秀ですね。これにより、ヨコハマの低燃費タイヤECOSと同程度の転がり指数を達成しているのは驚きです。
今までのスタッドレスタイヤは冬道には強くても、燃費がガクッと落ちるのが弱点でした。これがほぼ克服されているから嬉しい情報です。我が家がプリウスだからと言う訳でもありませんが、燃費は良い方がいいですからね。
対してVRXも、従来品のGZよりも転がり抵抗が10%低減されています。もちろん使われている指数が違うので、数字だけでは判断できません。
それでも、従来品のiceGUARD5から予想するとすれば、ほぼ同等かな?と言ったところです。
まとめ

「iceGUARD 5 PLUS」は2015年からの発売なので、まだ多くの口コミ評価は求められません。でも、従来から評価の高かった「iceGUARD 5(旧製品)」の後継ですから、その性能はかなり期待できます。
もちろん、我が家の愛車が履いている「BLIZZAK VRX」も十分満足させてくれています。ブリヂストンと言うブランドが、信頼感を高めているのかもしれません。どちらにしても、高い次元での比較になるのは間違いありませんね。
そして、忘れてはいけないのが価格です。ご存知のように、ブリヂストンは価格がネックです。
ブリヂストンに対する高い信頼感が、高い価格に現れているのだとは思いますが、もう少し価格を抑えてくれれば買いやすくなるんですけどね。
こんな比較をまとめると ...
ヨコハマの「 iceGUARD 5 PLUS 」はかなり凄い!
スタッドレスとしての性能がほぼ同等であれば、価格が安い方がやはりおすすめです。あくまで個人的な意見ですが。すでにVRXを履いている立場としては、ちょっぴり微妙な気分です。
今まではカーショップなどの安価なタイヤを探すのが定番でしたが、最近ではネットショップの激安さが見逃せません。ネットで探すとタイヤ選びの自由度も上がりますので、ぜひ参考にしてください。えっ!と驚くほど安くなります。