こどもの日の由来!保育園での説明はどうする?

こどもの日の由来を上手に説明するために、保育園児でも分かる「子ども向けのお話」をしてあげてはいかがでしょうか?

分かりやすく説明するには、お話のイラストを準備しておくと便利です。なぜなら、イラストを見せながら説明すると、子どもがお話に集中できて非常にうまくいきます。

具体的には「記事中のイラスト」を、厚手の紙に印刷すればOKです。さらに、少し話し方を事前に練習しておけば鬼に金棒ですよ^^ ぜひ、本文に出てくるイラストをご活用ください。

スポンサーリンク

こどもの日って な~に?

まずは、子ども向けのお話です。

こどもの日は「中国のお話」と「日本のお話」が、一緒になって出来たとされています。なので、「中国のお話」から「日本のお話」の順に見ていきましょう。

中国の お話

雨とおじいさんおばあさん

むかしむかし中国と言うとろに、
おじいさんとおばあさんが、
なかよく住んでいました。

5月になった中国は、
毎日毎日雨ばかり降っていました。

あまり雨ばかりなので、畑の野菜は
元気がなくなって腐ってしまいました。

野菜が食べられなくなったおばあさんも、
元気がなくなって病気になってしまいました。

菖蒲は-お薬

おばあさんを心配したおじいさんは、
山に葉っぱを取りにいきました。

お薬になる菖蒲の葉っぱを、
おじいさんは知っていたのです。

この葉っぱの匂いを嗅いでごらん。
この匂いで病気が治るんだよ。

するとどうでしょう。

菖蒲の匂いを嗅いだおばあさんは、
病気をやっつけてすっかり元気になりました。

病気をやっつけた-おばあさん

そして中国の5月5日は、
病気をやっつける日になりました。

日本の お話

日本の田植え

むかしむかし日本のあるところに、
お父さんとお母さんが住んでいました。

お父さんとお母さんは、5月になると
お米を作る田んぼのお仕事を始めます。

田んぼのお仕事はお母さんが大活躍です。

今のように機械はありませんから、
お母さんが全部手で植えていきます。

菖蒲とお祈り

お母さんはお父さんに言いました。

田んぼのお仕事は、神様の変わりなんです。
お仕事を始める前に、お祈りをさせてください。

そして菖蒲の葉っぱでお家を飾って、
神様にお祈りを始めました。

豊作と-お父さん

するとどうでしょう。

神様がお願いを聞いてくれて、
その年は、びっくりするくらいの
たくさんのお米が取れました。

そして、日本の5月5日は、
お米がたくさん取れるように
神様にお願いする日になりました。

こどもの日の由来

そして...

日本のお話と中国のお話が一緒になりました。

それから、お父さんやお母さんは、
子どものみんなが元気に育つようにと、
一緒にお願いするようになりました。

それが、5月5日のこどもの日です。

スポンサーリンク

こどもの日の由来

ここからは大人の方向けの説明です。

説明する方がよく理解していないと、子ども向けのお話もうまくいきません。子どもに説明する前にこどもの日の由来を、サクッと理解してしまいましょう。

端午の節句とは

こどもの日は、5月5日の端午の節句が国民の祝日として制定されたものです。

端午の端とは初めという意味で、本来は月の初めの午(うま)の日をさしました。その昔は、5月5日に決まっていた訳ではなかったんです。

それが5月5日になったのは、次のような理由からです。

  • 5月は 午(うま)の月 である
  • 午(ご)と五(ご)は 読み方が同じ
  • 月と日が重なる日を 祝日とする習わし

こんな事から、5月5日は特別な日になる訳ですが、その由来は昔から伝わる風習です。

こどもの日は中国の風習と日本の風習が、一緒になって出来ていたんですね。

中国の風習

旧暦の5月は今の6月にあたります。

6月と言えば中国でも高温多湿な時期で、伝染病や害虫の被害が多くありました。また、中国では重日思想という考えから、奇数の5と5が重なる5月5日は邪気が多い日とされていました。

そのため、次のような災いや邪気を払う工夫が行われていました。

  • 薬草を 摘む(5月5日は薬取りの日)
  • 菖蒲酒を 飲む
  • よもぎで作った人形を 軒先に吊るす

薬草の効能や菖蒲とよもぎの香りで、疫病や邪気を払おうと考えた訳です。

今の言葉に言い換えると、中国では端午の節句の5月5日は病気や災害から身を守る日。すなわち厄除けの日だったんですね。

この風習が、奈良・平安時代に日本に伝わって、貴族達に取り入れられていきます。

日本の風習

もともと日本では5月5日は、女性の節句だったそうです。5月といえば田植えの月です。昔の田植えは女性が大活躍していました。

男性が苗を田んぼに投げ入れ、早乙女(さおとめ)と呼ばれる女性が早苗(さなえ)を一列に並んで植えていきます。

早乙女や早苗の早(さ)は神様の意味で、神様から授かった苗を神様に変わって女性が植えると言う意味です。田植えは神聖なものだったのです。

そのため女性たちは、田植えの前に女の家と呼ばれる家に、一晩こもり身を清めてから豊作を祈り田植えを始めました。この風習を五月の物忌み(さつきの ものいみ)と言います。

そして、五月の物忌みは日本に伝わって来た中国の風習と結びついて、端午の節句の始まりとなりました。

その後端午の節句は、菖蒲は「尚武(武事を尊ぶ事)」に通ずることから、男の子の成長を祝う日になっていきます。

さらに昭和23年にこどもの日と定められ、

こどもの日とは
  • 子どもの人格を重んじ
  • 子どもの幸福をはかるとともに
  • 母に感謝する日

となりました。

さいごに

こどもの日には鯉のぼりは欠かせません。

この鯉のぼりにも色々な意味があって、その意味は各パーツに隠されています。

もし鯉のぼりが飾ってあるのなら、お子さんに鯉のぼりの意味もぜひ教えてあげましょう!

スポンサーリンク

子供たちのイベント