ドラム式洗濯機のデメリット!克服すれば際立つメリットも

2016年9月9日

ドラム式洗濯機のデメリットって、一体なにがあるのでしょう? もし縦型からドラム式に買い替えるのなら、あらかじめ知っておかないと不安ですよね。

我が家が縦型からドラム式に買い替えたのは、かれこれ4年前。正直なところ、デメリットはいろいろあります。

なにがデメリットなのかって? それが一言では語れないんです。ホコリ掃除やら、カビ取りやら、縦型では考えられない弱点がありますから

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機

ただその弱点は、ほとんど克服してきましたよ! ドラム式洗濯機は高い買い物ですので、なんとか快適に使ってやろうと奮闘しまくった結果です。

そんな経験も、今から「洗濯機を買い替えるあなた」には貴重な情報になると思います。ついては、我が家が感じている「ドラム式のデメリット」「それを克服してきた経緯」を一緒に見ていきましょう。

もちろん、ドラム式洗濯機は「デメリット」だけではなく「メリット」もあります。もしこれから洗濯機を買い替えるとしたら、我が家が選ぶのはやっぱりドラム式です。

そんなドラム式のメリットも、あわせてご紹介します。

ドラム式洗濯機のデメリットは4つ

実際にドラム式洗濯機を使ってみて、デメリットと感じる部分をピックアップしてみます。

ドラム式洗濯機のデメリット
  1. ホコリが溜まりやすい
  2. 洗濯槽のカビは取りにくい
  3. 泥汚れの洗浄力はやや弱い
  4. お手入れの場所が多い

以上の4つですが、それぞれを順に説明していきます。デメリットはもちろん、それらを克服してきたやり方も必見ですよ。

ホコリが溜まりやすい

ドラム式洗濯機は、乾燥機能を使うとフィルターにホコリが溜まります。なので、乾燥させる度に濡れタオルなどで「フィルターのホコリ」を拭いてあげないと、エラーになって止まります。

我が家が最初に苦労したのは、この「乾燥フィルターエラー」が多発したこと。このエラー表示(パナソニックの場合はU04)が出ると、そこで止まってしまい洗濯物がよく乾きません。

ドラム式洗濯機(パナソニック製)の乾燥フィルターエラーU04

でも、説明書の通り掃除していたんですよね。それでもエラーになるなんて。当時は原因もなにも分かりませんでした。

もしかして故障? だとすると修理? えっ ...お金が掛かる? そんなイライラを抱えながら、だましだまし使い続けました。

そして、やっと数カ月後に解決の糸口がっ! 温風が出てくるダクトの内側にホコリが溜まっているのを見つけたんです。

ダクトは、乾燥フィルターを外して後ろからのぞくと見えます。もちろん通常は目に入りません。

こんなところにホコリが溜まるなんて、気が付きませんよね。

ダクトにホコリが溜まったら

ドラム式洗濯機は、温風(乾燥のための)が通るダクトの内側にホコリが溜まることがあります。これは、ちょっと工夫をすれば取り除くことができます。

我が家がホコリと格闘したドラマはこちらです。

ダクトの掃除をした後は、エラーの回数が減りました。ただ残念ながら、これだけでは乾燥フィルターのエラーはなくなりませんでした。

最終的なエラーの解決策は、奥側にある「乾燥フィルターの裏側」を掃除することだったんです。

この奥側のフィルターは「ネジ止め」されているので、普段は外すことはありません。説明書にも「裏側まで掃除してください」とは書いてありません。

乾燥フィルターが汚れたら

乾燥フィルターは、2つ付いている機種があります(我が家のパナソニックも2つ)。そんな場合は、両方とも掃除をしなければいけません。

裏側まで掃除すると、ビックリするくらい乾くようになりました。その感動の経緯はこちらです。

だだ最近の機種(パナソニック)では、ネジ止めではなく手でパカっと外れるようになっています。なので、我が家のようにトラブルになることはないと思いますが、お手入れの手間はそれなりに掛かります。

結局フィルターをすべて綺麗にすることで「乾燥できないトラブル」を解決できました!

正直なところ「高い買い物なのに もう壊れちゃう?」との不満もありました。でも、手を掛ければきちんと働いてくれるので一安心。すると今度は、なんだか愛着がわいてくるんですよね。不思議なものです。

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洗濯槽のカビは取りにくい

縦型洗濯機と同様に、ドラム式でも洗濯槽の裏側にカビが発生すると臭くなります。乾燥機能を使うと、さらに臭さが倍増するからいただけません。

こんな時に縦型なら、洗濯槽いっぱいの水に洗剤を入れて漬け置き洗浄をします。しかしドラム式は「ドラムの下の部分しか水に浸からない」ため、この方法は使えません。

ドラム式洗濯機にお湯を入れたところ

なので、ドラム式には槽洗浄コース(洗濯槽を洗うための専用コース)が用意されています。

洗濯槽にカビが生えたら

「槽洗浄コース」でカビ取りをすると、時間は掛かりますがドラムの裏側まで綺麗になります。

ちょっと工夫をして、いやなカビを一網打尽にしてみました。

ただ問題は、とにかく時間が掛かること。約半日掛かります。まぁ、最初に専用洗剤を入れてしまえば、後はほったらかしでいいので苦にはなりませんが。

またカビ取りには、ドラム式ならではの注意点もあります。その1つが、カビ取りで使う洗剤(洗濯槽クリーナー)ですね。

縦型では「カビをはがして取る方法」がよく使われていますが、ドラム式ではあまり良い方法とは言えません。カビが多い時には、故障の原因になることもあります。

洗濯槽クリーナーについて

「ドラム式のカビ取り」には、はがして取るのではなく溶かして取る方法がおすすめです。

おすすめの洗剤については、こちらの記事で。選び方の秘訣を書いています。

槽洗浄コースをやってみると、カビだけではなく汚れも取れてかなりスッキリします。気持ちも爽やかになるので、なんだか洗濯も楽しくなります。

泥汚れの洗浄力はやや弱い

泥汚れの落ち方は、縦型に比べて劣ります。なぜならドラム式は少ない水で洗うから。ひどい泥汚れは「たっぷりの水」で洗わないと、どうしても落ちにくいものです。

我が家の例で言えば、長男がクラブ活動をしていた頃の汚れた靴下。そのひどい泥汚れなんかは、ドラム式ではなかなか落ちずに苦労をさせられました。

縦型と洗浄力を比べてみたら

この弱点を克服するには、やはり予洗いが効果的。もちろん手作業です。予洗いは縦型でも必要ですが、汚れの多さに伴って頻度が多くなるのは仕方がありません。

我が家が縦型からドラム式に買い替えて、いろいろ比較してみたらこうなりました。

逆に、ワイシャツなどの皮脂汚れについてはよく落ちます。洗濯に使う水が少ないので、洗剤の濃度があがって取れやすくなる訳です。

お手入れの場所が多い

ドラム式洗濯機の洗剤投入ケース

ドラム式は縦型と比べて「お手入れの場所」がちょっと多くなるのが玉にキズです。

先程からの「ホコリ掃除」や「カビ取り」を含めて、掃除をする場所をざっと書き出してみると ...

  1. 洗濯槽の裏側
  2. 乾燥フィルターと 温風の通路
  3. ドアのゴムパッキン付近
  4. 洗剤ケースと その奥側
  5. 排水フィルターと その奥側
  6. 排水口

以上の6つです。

ドラム式は、乾燥機能が付いているので作りも複雑です。なので、慣れるまではお手入れが面倒に感じるかもしれません。

ドラム式洗濯機の掃除方法について

ドラム式のお手入れは、コツが分かればそれほど苦にはなりません。もちろん縦型より手間は掛かりますが。

我が家が実践している掃除の方法を、こちらの記事にまとめています。

でも、ドラム式にはデメリットを吹き飛ばすほどの魅力があります。そんなメリットについても引き続き見ておきましょう。

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ドラム式のメリットも4つ

ドラム式洗濯機のドアを開けたところ

これまで、ドラム式洗濯機のデメリットばかりを見てきましたが、もちろんメリットもあります。

実際に感じているメリットを、嬉しい順にあげてみると ...

ドラム式洗濯機のメリット
  1. 乾燥機能がとても便利
  2. 皮脂汚れはよく落ちる
  3. 水道代が半分以下
  4. 除菌・脱臭機能がある

こんな感じです。デメリットと比較すると数は少なくなりますが、それでも気持ちの上ではメリットの方が断然優っています。

特にお伝えしたい際立つメリットは、1番目にあげた乾燥機能。これだけで少々のデメリットは、吹き飛んでしまうくらい便利です。これらもサクッと見てみましょう。

乾燥機能がとても便利

具体的に、ドラム式と縦型の洗濯の手間を比較してみると、かなり違うことが分かります。

ドラム式縦型
洗濯物投入手作業手作業
洗い空き時間空き時間
すすぎ
脱水
乾燥シワになりやすいものだけ手干し
全部手干し
※時に部屋干し
取り込み空き時間手作業
結果手間が少ない手間が多い

シワの心配がない洗濯物だけの場合は、さらに手間が減ります。

ドラム式縦型
洗濯物投入手作業手作業
洗い空き時間
※外出も可
空き時間
※外出不可
すすぎ
脱水
乾燥全部手干し
※時に部屋干し
取り込み手作業
結果手間は最初だけ拘束時間が多い

ご覧の通り「ドラム式の方が 圧倒的に時間を有効に使える」ことがお分かりいただけると思います。

皮脂汚れや水道代について

先程も触れましたが、ワイシャツ等の皮脂汚れについてはよく落ちます。そして水道代は、半分以下で済みます。家計に優しいところが嬉しいですね。

そのため、お風呂の水を再利用することが少なくなりました。風呂水ホースで吸い上げても、バスタブの水が少ししか減らないんですね。馬鹿らしくなって、最近ではほぼ使っていません。

ただ、少ない水で洗うだけに黒ずみが多くなりがちになってしまいます。これを防ぐには、汚れが多い時に「多めの水を使う設定」をすることです。

それでも水道代は、あまり変わりません。どんな機種でも水量は、3段階くらいで変えることができるはずです。

除菌・脱臭機能について

最後に「除菌・脱臭機能」です。これは洗えないものにも使えるので超便利。例えば、帽子や靴、かばんとかですね。

実際に、我が家で除菌消臭をやっている動画です。汚れは取れませんが、臭いはかなり取れますよ。操作も簡単ですので、ぜひご覧ください。

ただ、この機能はすべての機種に付いているものではありません。選ぶなら「パナソニックのナノイー」が実績もあっておすすめです。

まとめ

ドラム式洗濯機のデメリットは「お手入れには気配りが必要」ということです。ホコリも溜まりやすいし、カビも取りにくい。ただそれは、今まで見ていただいた通り「コツを把握」して対処すれば問題はありません。

ドラム式洗濯機のメリットは、洗いから乾燥まで手放しでできること。時間が少しでも欲しい時には、この手間の少なさが一番助かります。洗濯物を入れたら、後はほったらかしですから。これだけは、縦型の洗濯機ではマネができません。工夫しだいで、時間は買えます。

ドラム式に変えてからは「洗濯は朝にするもの」と言う考え方がひっくり返りました。いいんですよ、夜でも。ナイトモードを使えば、音もそんなに気になりません。

洗濯物をドラムに突っ込んだら、後はおまかせです。シャワーを浴びたら「Amazonプライムの映画」でも見ながらの食事タイム。とびっきり幸せな時間です。あなたなも、そんな自由な時間を過ごしてください。

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2016年9月9日洗濯機